2022年5月16日の乾杯
2022年5月16日の乾杯、気候は少々不順だけれどコロナの罹患者も多いなりに落ち着いて、様々な制限が少しずつ解除されつつある今日この頃、防疫に注意しながらいろんな場所で以前通りの公演が出来るようになってきた演劇のことをメインディッシュに、おじさんとおねえさんが語り合います。
👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。よろしくお願いいたします。
👨よろしくお願いいたします。おねえさんはここのところちょっとお疲れみたいですね。
👩そうですね。なかなか。まあ、お休みしつつという気持ちです。
👨ああ、なるほど。まあね、世間も皆様5月病まっさかりですからね。
👩そうですね。あっという間で。というか、気温がね、どうにもこうにも上がったり、下がったり、上がったり、下がったりしていて、体調も崩しやすいですからね、きっと。
👨なんか、私の親戚のドラ息子もひとりさっそく五月病になられて。
👩あらあら。
👨で、私が行って、会社ってそんなに怖いところではないからね、楽しいこともあるからねってわけのわからない説得をして。
👩あははは。
👨でもね、今の社会人一年目って大変だなぁっていうのを話を聞いていて思いました。自分がどうだったかなどどいうのはとうに忘れていたけれど、それを思い出して比較してもいろいろに大変そう。
👩うふふ。
👨でもね、そんな中でもお芝居の興行などは、皆様ここのところ順調に推移をしておりまして。
👩そうですね、よかった。よかった。
👨で、さっそくですが、道学先生という割合と老舗の劇団があるのですけれどね。
👩ああ、はいはい。
👩そこが番外公演で『アナグラム』という短篇集を上演していて。
👩はい。
👨でね、私、始めてお名前を知ったのですけれど、渋谷悠さんという方がいらっしゃるのですよ。公演の中で彼の戯曲がたくさんに上演されていて。
👩はい。
👨その方は、作家でもあり、演出家でもあるらしいのですが、活動の一環として短いお話をたくさん書いて公開されているそうで。
👩ふんふん。
👨ちょっと興味を持ったので、HPというかnoteなどを拝見したのですが、そこには30篇くらいの作品が公開されていて。で、素敵だと思ったのは、それらを自由に演劇の稽古などに使って頂くのも良いですとのことで。
👩ほうほう。
👨それだけではなく、上演して公に公開して頂いても良いです、さらにはyoutubeなどで配信をしても、出所を明示してもらえれば上演許可不要でよいですよっていう条件になっていて。
👩へぇ。ふんふん。
👨で、今回の道学先生の舞台で上演されたのも、その渋谷さんの作品を9篇と、あと、今回、劇団員の方や今回客演された方の作品がそれぞれ1篇ずつだったのですけれど、そのひとつずつが、きゅっと切れがあってほんと面白いの。
👩ふーん。
👨なんかほら、星新一さんってご存じですか?ショートショートをたくさん書かれた。
👩はい、もちろん。好きですよ。
👨彼の掌編を読んでいるような。1篇ずつは平均すると10分前後なのかなぁ、けっこう短いのですけれど、凄くおもしろくて。
👩へえ。
👨たとえば、この方の別の作品に今回ご出演の方々やいろんな俳優の人たちがチャレンジするようなyoutubeの番組があったら、観たいと思ったもの。
👩それは私も観たいですね、おもしろそう。
👨下北沢亭っていう、キャパが多分50~60の比較的小ぶりなスペースでやったのですけれど。まあ、椅子や机などの本当に簡単な道具をつかっての一人芝居が中心で。まあ二人芝居や四人芝居もあったのだけれど。観ててね、世界がすっと立ち上がっていく感じに引付けられ、顛末を追わされて、もう全然飽きなくて。
👩うんうん。
👨あとね、その渋谷悠さんの作品ではないのですけれど、私が観るたびによい俳優だなぁと感心する文学座の平体まひろさんもご出演でね。
👩うん
👨彼女は渋谷悠さんの作品も演じつつ、自らも1本脚本を書いて演じていて。それは、ニールサイモンの戯曲、多分「オーディション」・・・、に想を得たということなのだけれど、それもとても面白くて。
👩へぇ。
👨で、改めて平体さんは凄いなぁとおもった。いかにも田舎から出てきたという風の女性が、ものすごい緊張をしながら慣れないオーディションの場でどじっこをして、でもその先で最後に見事に翻ってあの森光子先生が演じられていた林芙美子『放浪記』のひとくだりを演じるいう流れなのですけれどね。
👩うん。
👨まあ、ご愛嬌で有名なでんぐり返しなどを真似てみせたりもするのだけれどね。そうして演じる劇中劇というか放浪記のワンシーンが、そこだけで十分木戸銭の元が取れたと思うくらいめちゃくちゃ凄いの。たまたま前方正面の席にいて、一気に凌駕されてしまって。
👩ふんふん。
👨で、勝手に諦めて会場を去って行くところを審査をしていた演出家が「呼び戻しなさい」と命じるというラストなのだけれどね。その「呼び戻しなさい」という台詞が意味を持つためにはその演技に観る側を圧倒する説得力が必要じゃないですか。
👩うんうん。
👨で、その場面におつりが来るほどの圧倒を彼女は作るんですよ。
👩ふーん。
👨ほんと凄かった。勿論、平体さんだけではなく他の作品も俳優さん達がしっかりと戯曲を咀嚼したお芝居でね。とっても良いものを観ました。
👩ふんふん。よかったですね。
👨あ、そうだ。良きことがある日っていろんなことが続く巡りにもなっているみたいで。あの、それが終わっての帰り道、中途半端な時間だったのですけれどちゃんとお昼ごはんを食べてないことを思い出して、新宿三丁目によったんですよ。
👩はい。
👨末廣亭の近くに「満月盧」という中華のお店があってね、そこは休日も夕方の5時までランチをやっていて。千円未満で日替わり定食とか麺類とかチャーハンとかが食べられるんですよ。日替わりはその日のおかずに定番のおかず3種類から一品を選ぶというボリュームのあるメューで、さらには100円でランチドリンクを追加可能で時分どきでなければ多少長居もできるという良さもあって。
👩なるほど。
👨で、新宿で夜の予定があったのだけれど、とても良きものを観たあとって異様におなかが空くじゃないですか。そこでふらっと足が萬月盧に向いて。まあ半端な時間だったのでテーブル席も空いてはいたのだけれど、店員さんに言われるままにカウンターに座って、注文をして、スマホをチェックして。で、少し離れた席に体躯のしっかりした男のお客さんに気がついたのね。タブレットをいじくりながら定食を召し上がっていて、その横顔や仕草が一瞬どこかで観たことのある風貌だとはおもったのだけれど、でも、さして気にとめることもなく自分も「鶏と枝豆の炒め+エビチリ定食」を食べ始めたのだけれど。
👩うん。
👨そうしているうちに、やがてその人が立ち上がってそばに置いてあった小さなキャリーケースの持ち手を伸ばす音が聞こえて。
👩うんうん。
👨で、もう一度ふっとそちらを見て、目があったその方が講談の神田伯山先生だったの。
👩へぇ。
👨まあ、私もまだまだ修行が足りないのでしょうね、気がついた一瞬に多分凄く驚いた表情をしたのだと思うんですよ。
👩うふふ。
👨そうしたら伯山先生が気を遣ってくださってね、会釈をしていただいて「どうも。」って気さくにおっしゃってくださった。
👩へぇ。
👨で、私も先生のプライベートな時間なのに申し訳ないなと思いつつ会釈を返させて頂いてね。で、先生の今年の三鷹の会で宮本武蔵に本当に引き入れられたことを思い出して、「来年の三鷹もとても楽しみにしておりますので」と声をおかけしたら、先生も私が拝見したことを察して頂いたみたいで、「そうですか」って頷いていただいて「ぜひにいらしてください」とおっしゃってお店を出て行かれたのですよ。
👩うん。
👨なんだろ、テレビなどで拝見すると決してしろうとがそばに近づいちゃいけないというかとっつきにくい印象のある先生なのだけれど、その応対が凄く洗練されていて丁寧で、不調法なファンのことを気遣う感じもしっかりと伝わってきて。よい芸人の方というのは高座はもちろん、日々のこともしっかりとされているのだなぁと感心して。
👩ああ、なるほど。
👨でも体躯は本当にがっちりとした方でね。そのまま花園にいってラクビーをやっても遜色ないような。
👩そんな・・。
👨そう。実際に素で拝見しても良い意味での圧迫感というか迫力があるんですよ。でもそれが自然体で無理がなくて、そうして圧倒的なメリハリを持った彼の高座の力感をささえていることにも思い当たったり
👩うふふ。
👨まあ、いうても、神田伯山先生は注目している・・、注目しているとかいうと偉そうだけれど、「松之丞カレンの反省だ」という番組で知って興味を惹かれ、その後独演会を観たり高座やYoutubeを拝見するたびに新たに講談の面白さを教えて頂いているので。そういう偶然にめぐりあってとても嬉しかったですけれどね。
👩とても良い日だったじゃないですか。
👨ええ。『アナグラム』を観ることができて、間近で神田伯山先生を拝見することができて、良きことはそうやってバタバタと続くのだなって。だけどね、そういうこと以外にも、良いお芝居を最近続けて観ているのですよ。たとえば少し前だけれどナカゴーの『紙風船文様』もすごく面白かった。初演を観ていて知っていても面白かった。
👩うーん。
👨ごらんになったことはないですよね。鎌田順也さんの『紙風船文様』って。
👩いやぁ、ないですね。
👨岸田國士の『紙風船』はご存じですか?
👩『紙風船』は知ってますよ。
👨ほら、あれって結婚から1年たった夫婦が日曜日になんかどこに行く当ても見いだせなくて漫然と過ごすっていう話じゃないですか。
👩はい。
👨で、この舞台、会場に入ると洋式の便器がどーんと舞台の中央においてあるんですよ。で、開演すると妻役の川崎麻里子さんというナカゴーの俳優が現れて、その便器に手を突っ込むの。で、野上篤史さんが演じる夫と延々手が抜ける抜けないというやりとりが続くのだけれど、その中に夫婦のいろんな悶着とかお互いの想いが見事に解けていくの。旦那の方はその手には乗らないぞみたいに過去の出来事を話したり、奥さんはまたそれに抗ってみせたり。初演の時から黒子役が設定されていて、崩れかけた場を元に戻したり、奥さんも旦那が観ていないところで手を抜いてちょっと振ったりもして、その雰囲気もまた可笑しくて。
👩うふふ。
👨私、この演目の初演は、もう役者をされていないかもしれないけれどあひるなんちゃらにいらした黒岩三佳さんと武谷公雄さんで観ていて、そのときには他の舞台で『紙風船』という戯曲を始めて知って間がなくて、黒岩さんの奥さんだったらどんな感じでその日々の物憂さを演じるのだろうっておもっていたら、舞台に置いてある便器にいきなり手をつっこんだのでびっくりしたけれど、
👩うんうん。
👨だけど、この作品や演出って私の観劇史の中でも名作のひとつで、その便器に手を突っ込む先に浮かんでくる夫婦の機微がそのまま『紙風船』に重なる凄さ。しかも俳優が変わることで新たな夫婦ごとの機微が浮かび上がってきたりもするしね。それが演じられる都度、新しくしっかりと岸田戯曲が描き出そうとしているであろうニュアンスと重なるのよ。今回のナカゴーの公演は今流行の2演目平行上演で、会場の北とぴあの別の階で『されど堀船』というお芝居も拝見したのだけれど、それも道に突然呪いで壁ができて、それを乗り越えようとする俳優も黒子姿で壁を支える横田さんもゼイゼイ言いながら演じるというある意味不条理劇で。それもめっちゃ面白かった。やっぱり横田さんって才能があるなぁと思った。
👩うんうん。
👨あとはね、そうだ、最近小さいところでやる団体や、目新しい場所で公演を打つ団体あも増えていて。波多野怜奈さんというここのところよく拝見する俳優がいらっしゃるのですけれどね。最近だと、「ムシラセ」や「エンニュイ」の公演で拝見していて。まだ、大学を卒業されたばかり位の女優さんなのだけれど。「チャミチャウ」という彼女の個人ユニットが北千住の日ノ出町団地スタジオというところで公演を打たれまして。
👩へぇ。
👨そもそも日ノ出町団地スタジオってどこだろうって。私もいったことがなかったし。
👩私も聞いたことがない。
👨で、グーグルマップ先生のお導きを得て、行ってみると北千住の駅から5分ほどのところにあるほんと団地の1階で。その並びって多分昔は商店区画だったのだろうと思うのですよ。それが商店がなくなって空いたスペースがダンスとか朗読などが出来るスタジオに改装されたみたいな。まあ、入り口の尺がそのまま会場の間口だから消防法上も問題がないスペースだと思うし。客席数は12~3だっったかな。とても小さなスペースだけれど、でも白い大きな壁面はとれるからそこに映像や画像の投影などもできて。適当にアクティングスペースを区切ってそこから向こうは舞台みたいな感じで使われていたのも、手作りの温度があって良い感じで。
👩ふーん。
👨物語は一緒に行くはずだった彼が待ち合わせにこなくてひとりで仙台に行ったみたいな設定でのロードムービーっぽいお話でね。
👩はい。
👨で、公演の準備段階で実際に仙台にも行かれたみたいで、物語の要所ごとに仙台のあちこちや旅の写真が投影されたりもして。で、先日王子で観て良いお芝居だなぁとおもったかるがも団地の藤田恭輔さんが脚本・演出をしていることにも気がついて。
👩ほう。
👨彼は彼女の仙台での二日間の旅を、Chapter1、2、3.・・・みたいにシーン毎に区切って戯曲に描いていくんですけれど、なんかね、その時間の作り方がとてもうまいの。
👩うん、
👨なんか日記を読んでいくような感じがするのだけれど、一人芝居にも関わらずその中に時間のメリハリが生まれ、場毎の風景などもちゃんと見えるし。ちゃんとというのは、その、壁面に映し出されたもの以上に演劇によって主人公の心にバイアスがかかった風景が見えるしね。で、その顛末も自然に追わせてくれる。
👩うん。
👨旅の初日もちょっと危うくてドキドキするし、二日目も彼女の想いはどうなるのだろうなぁってずっと思いながら見続けてしまう。まあ、最後は彼から連絡があって、仲直りというわけではないにしても、お互いにわかり合えないこともあったけれど、また始められるのであれば始めようねみたいな感じで終わるところも、その二日間の旅の重さにうまく重なった先の彼女の実感として理解もできるし。完全に破綻して悲劇を迎えるのではないところにリアリティもあって。というかそれを編み上げるためのビターな感覚も場毎に細かく作り込まれていてなかなか良かった。
👩はい。
👨これで、ただ別れてやけになりましたというだけの旅だと、観る方もどよーんとしてうつむきながら北千住の駅まで帰らなければいけないのだけど。正直ね、あのくらいの年代の女性の感覚っておじさんはなかなか理解できないのだけれど、でも、このお芝居からは血の通った思いがとてもみずみずしく伝わってきて。見終わって、ベタな言い方だけれど良い芝居を観たなっておもったのね。その、良い芝居を観るって言う感覚が訪れるということは、理屈ではなく心が喜んでいるじゃないですか。
👩うんうん。
👨なんか、そういう、手作り感とそれをうすっぺらくしない空間のビビットさが共存するような創作を受け取るのって、とても楽しいなぁと思いながら帰った。また下北沢などに限らず、まだまだ知らないそれ以外の場所でもこうしてお芝居の試みが行われていることはとても豊かなことだともおもった。
👩はい。
👨あとさ、ナカゴーもそうだったのだけれど、最近なにかニコイチ公演が多いことにも気がついていて。まあ、いままでやりたいと思っていたことが蓄積されていてそうなるのかもしれないけれど、一つの劇団が二つの作品を別々の公演として同時に上演するというのが意外に多くて。たとえば牡丹茶房なんかだと、これまでも全くなかったやりかたではなかったのだけれど、渋谷Le Decoの3Fと4Fを借りて『衣人館』と『食物園』という二つの作品を上演したのね。
👩うん。
👨で、そこに作品にも運営上のテクニックとしても主宰の才が感じられるいろんな工夫があって。Le Deco全体が賃貸マンションの見立てで同じ空間を持ったその3Fと4Fの物語として70分のお芝居をするんですよ
👩はい。
👨でね、それを2時間ずらしで公演するの。観客はもちろん片方だけ観てもよいのだけれど、一方を見た後、そのままLe Decoの階段を上り下りすればもう片方の公演の受け付けに並ぶことができるのね。片方の公演のチケットでもう一方の公演の木戸銭が割引になるインセンティブも設定されていて。
👩へぇ、面白い。
👨また、そうすれば、公演をする階のトイレの部分は潰して俳優の控え室にして、客入れの時にはもうひとつの会場のトイレを観客用に提供することもできて、その分舞台側の空間をより有効に利用することもできるみたいなこともあるし。
👩うんうん。
👨で、牡丹茶房の烏丸棗さんの作品というのはけっこう観ている側も削られる部分があるというか、人が歪みをもって貫いていくことが最後には破綻していくようなお芝居なのだけれどね。4Fの住人は石澤希代子さんが演じていて自らの美しさへの価値観に殉じていくようなお話だし、3Fの住人は二ツ森恵美さんという最近劇団員になった女優さんが、
👩ほうほう。
👨ご存じですか、二ツ森さん。
👩ええ、お名前だけは。
👨彼女が演じるのは人に負荷をかけずに生きることを貫いて自らの臓器、目とか腎臓までまで売ってしまう女性なのだけれど。
👩うんうん。
👨まあ、どちらも、なんだろ、ちょっと平常心で飲み込むのが難しいテイストを持ったお話でね、石澤さんが演じるのは自らの美の豊かさに固執してひずんでいく女性だし、二ツ森さんが担う人物は逆のベクトルでの固執があって死にまで至る女性なのだけれどね、まあ、烏丸さんのそういう人物の歪み方を描く中に人間の本質を晒していく手腕には定評のある方だから。
👩うん、
👨正直、観てそのまま楽しいと思えるお芝居ではないのだけれど、でも、そこに描かれたものから目が離せなくなるというか。で、牡丹茶房の劇団員に赤猫座ちこさんという女優がいらっしゃって。
👩はいはい、存じ上げております。
👨彼女が両方のお芝居に出ていて。もう、公演が終わっているからネタバレしても大丈夫だと思うのだけれど、役柄としては、住人がいない時に勝手に入り込んでそこで暮らしてしまうという、白浪ならぬ「しろあり」と呼ばれる犯罪者なのね。で、3Fと4Fの両方の部屋をいったりきたりするなかで、二つの物語に繋がりをつくったり、どこか淡々と醒めた雰囲気を漂わせながら客観的に住人達を眺めつつ彼女たちの物語を歩ませる役割も担なっていて。
👩うんうん。
👨なんかさ、コロナ前ってそういういろんなアイデアとか表現の工夫を作り手の方々がしていて。競っているというのとは違うけれど、普通にみんながいろいろに企みいろんなことをされていたじゃないですか。
👩そうですね。
👨作品にもその上演メソッドにも、コロナに関わらないそういう工夫がたくさん戻ってきたような気がするのですよね。それを、なんというか、とても楽しませては頂いておりますが、私は。
👩うふふふ。やっぱりね、舞台はなんというか、工夫していたところからいろいろできるようになってきて、よりこう面白いものが増えたというか、出来ることが増えてより面白いものがどんどんという風になっているのだろうと思いますね。また、それを楽しめているのは本当によかったですよ。おじさんはあれですものね、舞台を観ることが出来ていないときにはやっぱり元気がないなという感じでしたからね。
👨そ、そうですか。まあ、そうだね。でもやっぱり、私的には観劇が確かにビタミン剤を飲んでいるのと同じような効果があるのかもしれないね。舞台というのは。まあ、それは舞台だけじゃないのだけれど。美術でも、音楽でも、映画そうなのだのだけれど。あぁ、そういえばわたし『xxxHolic』を観てきた。
👩ああっ、駄目。私はまだ観ていないのでなにも言わないでください。
👨うん、内容的なことはおねえさんが観るまで一切言わないけれど、でもすごくきれいだよ。あとね、パンフレットが普通のやつよりちょっと高かった。1000円だった。でもそれもすごくきれいだった。
👩いやぁ、大変に楽しみにしているので。
👨是非にご覧くださいませ。ただいま絶賛全国ロードショー中ですから。あと、もうひとつ、『ウエディングハイ』という映画を観て。たまたまちょっと時間が空いちゃったので、なんの予備知識もなく観たのですけれど。あの、篠原涼子さんが主演されていて。
👩いや、まだネタバレはしないでください。
👨はい。観たというご報告だけ。
👩はい。
👨あと、ここのところでといえば、絶対に外せない舞台ということでMrs.fictionsも観てきました。
👩うん。
👨『花柄八景』。初演はもう10年ほど前で、確か中井美穂さんがシアターグリーンでやった「落語」をお題にした3劇団のプロデュース公演への参加作品だったのね。岡野康弘さんがおざぶに座って語り始めるとたちまち観客が引付けられて。で、その大師匠の噺家さんがコンピューターとの落語対決で初音ミク様に負けてしまってね。
👩ふんふん。
👨それで世間からの罵声を浴びて一門は解散状態になってしまって、でも師匠はパンクなお兄さんとお姉さんと橋の下から拾ってきたという女の子を弟子にするというお話なんだけれどね。団体代表の今村圭佑さんのキャラづくりというかパンク姿がもう凄いのよ。で、彼のバンドのライブトークで『芝浜』をやるという下りに大爆笑をして。あとパンクなおねえさんの方は今回永田佑衣さんがされていて。風貌はやっぱりガチにパンクなのだけれど、妙に良妻で、将来を見据えて英語学校に通ったり料理教室にいったりしているというのも設定として可笑しくて、でも永田さんがそれをやるとそのデキた女性ぶりに妙に説得力があったりもして。
👩へぇ。
👨もともとの前座を演じたぐんぴぃさんにしても天真爛漫でビビットな橋の下から来た女の子を演じた前田悠雅さんにしても、キャラクターの造形が一重ではなく、それぞれに存在感がよく作り込まれているんだよね、中嶋康太作劇の懐の深さを観た思いがしたし、見終わって描かれる芸の本質のようなものにも心が残ったし。
👨で、場転の音楽に寄席の出囃子が使われていて、柳家喬太郎師匠の「まかしょ」なんかも使われていて。で、それを聞いているうちに、まあ舞台だからこそ表現しうる面白さもたくさんにあるのだけれど、これを喬太郎師匠が噺にして高座にかけてもおもしろいのではともおもったりしてね。
👩ほう。
👨あの、初音ミクとかが出てくるような物語って好きそうじゃないですか、師匠って。
👩うふふふ。確かに。
👨まあ、さすがにパンク風の鋲を打った着物で出てくることはないだろうけれど。
👩うふ。
👨あとね、改めて思ったけれど、岡野さんてうまいよね。
👩そうですね、うん。
👨噺家として語る姿に名人のような風貌がちゃんと生まれるのね、彼には。そのことと作品としての突飛な部分がうまく織り上がって、落語の世界のいくつかの核心を描き出しているような気もする。
👩うん。
👨まあ、本物の落語だってウルトラマンの話をやったりするみたいなこともあるわけで、間口が広くその時代に根付いていくのも落語の良いところだと思うし。今を映す姿に移ろっていく古典も普通にあったりするしね。だから今村さんがコンサートのしゃべりで「芝浜」を語ってみたりというのも、吹き出した後で妙に納得したりもするのよ。
👩へぇ。
👨そりゃね、落語を知らないとちょっと理解できない部分もあるのかもしれないけれど。なにせ、噺のとっかかりが「地獄八景亡者戯」で「芝浜」や「文七元結」などの噺から生まれるニュアンスも使われているわけだけれど。でも一方で「シド&ナンシー」なんていう新作落語も語られたりするし、落語の懐の深さっていうのが、落語の知識を持たなくても伝わってくる気もするんだよね。また、会場がアゴラで、少なくとも私が観た会はおじさん観客の比率も多めだから、落語をよくご存じの観客も一定比率でいらっしゃったように思うし。まあ、初演を観たときには落語の中のパンクの印象がとにかく強烈で、それでも設定と落語の落差がちゃんと埋まっていくところに感心していたのだけれど、今回この舞台を観るとそれだけではない落語というか芸術のありようみたいなものも描かれているように思えて。初演を観たときの思いをさらに超えて良いお芝居だなぁとおもった。
👩うん。
👨いずれにしても、こうして公演ができるということでのコロナからの復活感というか歩み出し感から、だんだんに自由に表現ができるように戻ってきたからこその豊かさが生まれてきているなあと本当にあちこちの公演で実感できる。
👩まあ、やっと。ちょっとずつやっとという感じですけれどね。
👨とはいうものの、実績のある劇団の次の公演も次々と出てきているものね。6月だと、たとえば風琴工房というか。
👩serial numberね。
👨あぁ、そうそう。serial numberの公演とかね。あと、MCRの案内もツイッターに上がっていたし。
👩ほう。
👨優先予約が始まりますよ、みたいな。早く予約するとなにかもらえますよみたいな。
👩あぁ。
👨人によって役に立つ、立たないはあるかもしれないけれど、なにかをもらえますよ、みたいな。
👩あはは。
👨グラスだったりね。あとサコッシュだったりとか。うちにはなんか漫画家の絵が描かれたサコッシュがあるのですけれど。
👩いやぁ、MCRさんはグッズもよいから。面白いから。
👨そうそう。今回はけっこうたくさんの方がご出演になるみたいですよ。なんかさ、櫻井さんの描く愛情とかやさしさというのは他の人には書けないなにかだからね。
👩独特な方だと。良い人なんだかなんなのだか・・。面白い方です。・
👨いろいろね、かつては、ネタかもだけれど、悪行の噂もかなり聞いたけれど、
👩有名ですからね。
👨いや、最近コンプライアンスとかパワハラというか、問題になっているケースもあって。この間某老舗の劇団の主宰の方が突然弁解ツイートをしていてびっくりもしたけれど。でも、櫻井さんってそういう暗渠に巣喰うようなスキャンダルって上がってこないじゃないですか。
👩そうですね。
👨やっぱり彼には彼としての愛情の深さがあって、周りの人たちもそれを理解しているというか、そういう関係性の中で良き演劇がうまれてくるのかなぁとか思ったりもしてね。その、当事者どおしが信じあい受け入れうる愛情があるのかなぁって。
👩そうなのかもですね。
👨あとはね、今公演中だけれど「20歳の国」も面白かったですよ。
👩ああ。久しぶりですね。
👨私も久しぶりにみましたけれど。
👩あそこも構成メンバーは変わらずですか?
👨えーと、どうだろう。今回は新宿眼科画廊での小規模公演でね。20歳の国の今についてはよくわからなかったけれど。そうそう、今回はとっても面白い試みをしていて、実際に劇場でやるのは二人芝居と四人芝居を交替で新宿眼科画廊で上演なのですね。私はとりあえず二人芝居の方をまず観てきたのですけれど、そちらの方はKAKUTAにいらっしゃる異儀田夏葉さんと尾倉ケントさんの二人芝居で。ふたりがたっぷり下ネタ込みの大人の会話をするという方は観てきましたけれど、
👩うん。
👨まあ、台詞を文字にしたらxxxに置き換えざるをえない単語も飛び交うようなお芝居ではあったのだけれど、その中に大人の愛情の機微がしなやかに伝わってくるのね。見終わった後にはそこまで生きてきた大人たちにちょっと切なくもほっこりもする45分のお芝居だったのですけれど。
👩はい。
👨でね、このお芝居にはセットになっている月末配信上演でのお芝居があって、そのURLを書いてあるものを劇場公演の入場時にもらえるのね。しかもその配信も一部がダブルキャストになっていて、二人芝居と四人芝居の両方をみると両方のバージョンの配信観ることが出来るという仕組みになっていて、作品自体の面白さに加えてこれはよく考えられた工夫だなと思った。あと、ちょっと違うけれど、月末から始まるオーストラ・マコンドーのお芝居では作・演出を手がける倉本朋幸さんが監督した映画の全国共通鑑賞券がついてくるらしい。そのあたりにもコロナの時代に培った、なんというかアイデアは創意工夫が随所に垣間見える気も、なんかコロナを経て生まれた映像と実演の創意工夫が随所に現れているようにも感じて。あと、45分から60分程度の比較的短編のお芝居っていうのもいいよね。
👩ああ、そうですね。
👨がっつりではなくって、集中しながらさくっと観ることの出来るお芝居も最近は良いなぁと思って。その、長い芝居が悪いといっているわけでは全然ないのだけれどね。
👩うん。
👨そうそう、長いお芝居といえば、Mo’xtra Produceの2作も。休憩込みで135分の『グリーン・マーダー・ケース』と145分の『ビショップ・マーダー・ケース』という2作が今吉祥寺シアターで上演されているのですけれど。
👩はい。
👨まだ、『グリーン・マーダー・ケース』の方しか観ていなくて、次回の乾杯の時にもうひとつの舞台のお話は詳しくしたいとも思うのだけれど、こういうしっかり作り込んだ作品を観る楽しさというのも、もちろんあるわけで。ちなみにおねえさんは推理小説ってお好きでしたっけ。
👩そうですね、結構好きですね。
👨今回のMo’xtra Produceの舞台はヴァン・ダインの推理小説が下敷き になっていてね、きっと推理小説マニアにはたまらない舞台だと思いますよ。あの、ふたつの舞台はグリーン家殺人事件と僧正殺人事件がそれぞれ元になってはいるのだけれど、その推理の歩みに留まらない舞台を観る面白さで物語が編まれていて、きっとその顛末を知っている人でも犯人がどうなるかと解けていくところにはきっtワクワクすると思う。俳優も、本当に適材適所のキャスティングがされていて。野口オリジナルさんなどもご出演でね、彼の持ち味が十分すぎるほど引出されていたし。
👩ほうほう。
👨あとザンヨウコさんも凄く良かった。児玉久仁子さんも圧倒的な人物造形で二人のシーンは本当に見応えがあったし。そんな風にしてもれなくふんだんに俳優の見せ場もあって一瞬たりとも飽きることがなかったし、もちろんストーリーも面白いし。
👩うん。
👨もうひとつの『ビショップ・マーダー・ケース』は今回が初演で私もこれから観るのだけれど、『グリーン・マーダー・ケース』の方は、もう何年前になるんだったけ、下北沢のGEKI地下リバティでの初演も観ているのね。今回はそのときと同じキャスト方方もたくさん出ているのだけれど、で、その時に閉塞した狭めの空間で作られた舞台が広い空間を得たときに、作品の印象が大きく変り広がるというのもとても素敵に思えてね。須貝さんもさすがに新国立劇場で脚本を提供するというだけあって、その広さを本当に生かし切っていたし、偉そうに言ってはいけないけれど、ああ一段と腕が上がったなぁと思った。ほんと、物語の見せ方がめっちゃうまくなりましたよね、彼。あと、照明などもとてもよく切れていて、きれいだったし。そうやって昔から拝見していた作り手や俳優の方達の筋力が更についていくことへの気づきって観客をやっていてほんとうに楽しいですものね。
👩うん。
👨まあ、こういう日々にも世界ではいろんなことがあって。ウクライナの戦局も少し変ってきたみたいだし。
👩へぇ、そうなんだ。忙しくてどうなっているのかわからなかった。
👨なんか、ロシアがずっと攻めてはいたのだけれど、ウクライナ軍に新しい武器がどんどん入ってきて、ロシアが押され気味になってきているみたいですよ。
👩うわぁ、本当に戦争じゃないですか。
👨本当に戦争ですよ。あれが戦争でなくてなにが戦争なのですか。
👩なんかちょっと、まだあんまり受け止められないというか。起こっていること自体はその通りなのだと思うけれど、ちょっとあんまり。
👨私も慣れることがあまり出来なくて、時々ニュースを見てすごく憂鬱になることもある。あんな風に大砲がどんどん撃たれたり、いろんなものが破壊されていく姿というのは決して気持ちがいいものではない。確かに、そんな今に対して、少なくとも私は良き舞台をみることが救いになってくれている気がするのね。
👩でもね、なかなか、なかなか難しい。一度舞台を観ることができなくなるとね。舞台って受け止めるパワーが要るものだから、それを受け止める余裕がないとなかなか観にいけないけれど、まあ一歩はなれたところからなるほどなぁと思って楽しく聞いていますけれど。
👨うん。まあ少し体力が戻って、一旦見出すと今度は逆にそれが更なる力になってくれるのだけれど、お姉さんの場合は、まずはそこまでだよね。
👩うんうん。もちろんね。演劇は、力をくれるものでもあるからね。
👨そうそう、力を使って更なる力をくれますからね。
👩徐々に、徐々にですけれど、観たり関わりたいなぁと思っております。
👨そう、人生長いし、焦ることもないし。
👩そうですね。
👨さてと、では、今回はこのくらいにしましょうか?
👩はい。
👨ということで、演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。
👨平和な世の中を祈りつつ。次回もお楽しみに。
(ご参考)
・道学先生番外公演 『アナグラム』
2022年2022年5月9日〜5月11日 @ステージカフェ下北沢亭
作: 渋谷悠ほか
演出: W.Satoshi
出演: 青山勝 太田知咲 斎藤友香莉
菅沼岳 平体まひろ 福麻むつ美
―青山悠さんのnoteの記事には下記からアクセスできますー
https://note.com/yushibuya/n/n047ea326729f
・ナカゴー 特別劇場『いわば堀船/紙風船文様』
2022年5月1日~8日@北とぴあ ペガサスホール/カナリアホール
―『いわば堀船』
作・演出 : 鎌田 順也
出演 : 髙畑 遊、 鈴木 潤子、 篠原 正明
田畑 菜々子、土田 有未、 藤本 美也子
―『紙風船文様』
作・演出 : 鎌田 順也
((原典 岸田國士『紙風船』)
出演 : 川﨑 麻里子 、野上 篤史 、櫻井 成美 (黒衣)
・チャミチャム case1『気が澄むまでここにいる』
2022年5月5日(木・祝)~8日(日)
@東京都 日の出町団地スタジオ
脚本・演出: 藤田恭輔
出演: 波多野伶奈
・牡丹茶房 ギャラリー公演
『衣人館』 『食物園』
2022年5月11日(水)~5月15日(日)
@ギャラリー・ルデコ 4F / 3F
作・演出: 烏丸棗
―『衣人館』
出演 : 赤猫座ちこ(牡丹茶房)、飯智一達、石澤希代子
稲葉葉一、笹井雄吾(guizillen)、丸本陽子
丸山夏歩
―『食物園』
出演 : 赤猫座ちこ(牡丹茶房)杉本等(牡丹茶房)
二ツ森恵美(牡丹茶房/時々、かたつむり)池島はる香、
國枝大介、坂井宏充(坂井水産)
田久保柚香
・Mrs.fictions『花柄八景』
2022年5月11日~ 5月23日@こまばアゴラ劇場
作・演出: 中嶋康太
出演: 今村圭佑、岡野康弘(以上、Mrs.fictions)
ぐんぴぃ(春とヒコーキ)、永田佑衣
前田悠雅(劇団4ドル50セント)
・ 20歳の国 『ホテル』
2022年5月13日~5月24日 @新宿眼科画廊スペースO(劇場公演)
作・演出: 石崎竜史
―『マジック』
出演: 尾倉ケント、異儀田夏葉(KAKUTA)
―『コーヒー』
出演: 石田迪子、高野由紀子(KAKUTA/演劇関係いすと校舎)
高橋義和(FUKAIPRODUCE羽衣)、湯口光穂(20歳の国)
@オンライン配信 2022年5月28日(土)-5月29日(日)
―『官能小説』
(ダブルキャスト)
A:杉浦一輝(ぽこぽこクラブ)、藤木陽一(アナログスイッチ)
B:石崎竜史(20歳の国)、古木将也(20歳の国)
―『夜』
出演: 尾倉ケント 異儀田夏葉(KAKUTA)、石田迪子、
高野由紀子(KAKUTA/演劇関係いすと校舎)
高橋義和(FUKAIPRODUCE羽衣、湯口光穂(20歳の国)
A 杉浦一輝(ぽこぽこクラブ)、藤木陽一(アナログスイッチ)
B 石崎竜史(20歳の国)、古木将也(20歳の国)
・Mo’xtra Produce 『グリーン・マーダー・ケース』
2022年5月13日~5月19日@吉祥寺シアター
脚本・演出: 須貝英
出演: 鍛治本大樹、齋藤陽介、毛利悟巳、
平田裕一郎、今泉舞、小口ふみか、
ヨシケン改、伊与勢我無、野口オリジナル、
小林春世、角健士、大澤彩未、
ザンヨウコ、小玉久仁子
(今後のおすすめ)
・serial number 『Secret War -ひみつせん-』
2022年6月9日~29日@東京芸術劇場シアターウエスト
作・演出: 詩森ろば
出演: 三浦透子、坂本慶介、宮崎秋人
松村武(カムカムミニキーナ)、北浦愛
森下亮(クロムモリブデン)、佐野功
ししどともこ(カムヰヤッセン)、大谷亮介
・MCR 『アカデミック・チェインソウ』
2022年6月22日~30日@下北沢 ザ・スズナリ
作・演出: 櫻井智也
出演: 堀靖明、西野優希(東京マハロ)、武田紗保
田久保柚香、三澤さき、永田佑衣
桑田佳澄(江古田のガールズ)、梶川七海
加藤美佐江、澤唯(サマカト)、日栄洋祐(キリンバズウカ)
櫻井智也、おがわじゅんや、北島広貴
上田房子、伊達香苗