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2021年6月11日の乾杯

2021年6月11日の乾杯。おねえさんも完全復活。世間ではコロナワクチン接種の歯車も本格的に回り始め、少しは明るい兆しもみえる今日このごろ。
そんな中、近づいてきたオリンピック。おじさんが最近観た「隣屋」「room 42」などの公演から垣間見える昨今の演劇。マーダーミステリーへの興味など。今回も思いつくままに語り合います。

*** *** ***

👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。よろしくお願いします。
👨お願いいたします。いやぁ今日は暑いですね。
👩そうですね、暑くなってきましたね。
👨もう6月で。なんかやっぱりこう暑いときにマスクをするって大変ですよね。
👩これから気をつけないといけないですよね。夏もマスクをつけなければいけなくなるから、熱中症とか、多分、本当えらいことになるのではないかと個人的には思っているのですけれど。
👨マスクを薄くするとコロナ君ってはいってくるわけじゃないですか。
👩そうですね。
👨2重にかけた方がいいよっていうのは、やっぱりそうだったので。で、ですよ、布製で冷感マスクってあるの知ってます?
👩ああ!知ってますっ。
👨その冷感マスクの薄手のやつで、割合と安く出ているやつがあったんですよ、Amazonで。
👩ほうほう。
👨それをかけて、その上から不織布のマスクをかけるっていうのを今外出時にはやっていますけれど。
👩いろいろ方法を模索しないとですね
👨はい。
👩普通にやっていたら今の状態でも私けっこうクラクラするんですよ。暑いし、呼吸が、あまり普通の呼吸ではなくなるから。
👨うん。
👩いやぁ、まだねぇ・・。
👨本番はこれからですよ。
👩それはそうと、夏、オリンピックがあるじゃないですか 
👨ああ、はい。
👩どうなるんだろうって。最近、そのー、国は封じ込めが出来るって言っているけれど、専門家達は出来ないよ!って言っているわけじゃないですか。国が今のやりかたなら誰も濃厚接触者にはなり得ない!と言っているのに対して専門家達が『いや、そんなことはないが』って。
👨オリンピックの選手達って若くて元気な人ばっかりじゃないですか。
👩おお、そうですね。
👨せっかく日本に来て、どこへも遊びに行けずに帰れって言われたら暴動が起きるのではと思って。
👩うん、確かに。ストレスがねぇ。
👨歌舞伎ぐらい見せろとか、歌舞伎町くらい連れていけとか言いそうじゃないですか。
👩うんうん。
👨だって、誘うときには「お・も・て・な・し」とか言って誘ったわけでしょ。
👩そう、そうですね。本当はその予定だったのだけど、できなくなったというのはわかるんですよね。いやぁでも、ほんとにさぁ、こんなに、こんなに望まれていないオリンピックも珍しいなぁと思う。
👨あははは。
👩あの、しょうがない。いや、しょうがなくはないけれど、うーん、なんか、なんとも言えないなあと思ってしまう。せっかくなのにねぇ。
👨しかも、せっかくあれじゃないですか、日本がコロナからやっと復活の兆しというときにまたオリンピックというのはですねぇ、逆に引き戻すような感覚もあって。
👩うん、そうですね。
👨だって、芝居なんかにしたって、最近はコロナのなかでひそひそやっているという感じではなくて、コロナに対応するルールはわかったから、その中で自由にやるみたいな感じにかわってきましたものね。
👩そうあるべきだと思うよ。あの、疲れちゃうからさ。何を求めて劇場にいくのか。もちろん、もちろんね、コロナを題材にするとか、マスクだとか、あると思うんだ。コロナ初期はそれが必要だったりもしたから。そういう風にものを考えなければならない時だったから。ただ、その思考の時期はもう正直過ぎていて。劇場にいって、非日常…コロナがあることが日常になりたくはないけれど、でも、ほぼほぼ日常になった現状で、非日常を感じにね、癒しだったりとか、思考だったりとか、いろいろ考えたりとかありますけど、劇場にいって気を抜けたり、いろんなことを考えたり、思考がまとまったりみたいな。受け取りたい、エンタメを受け取りたい気持ちは強くなっているものね、きっと。
👨そうそう。だからね、6月6日までだったのかな、こまばアゴラ劇場でやっていた隣屋の公演は回遊型演劇でしたものね。
👩いいですね。回遊型演劇好きだなぁ。
👨回遊型演劇というかインスタレーション的な感じもあって、凄く面白かったですけれどね。ギリシャ悲劇の『オイディプス王』をやったのですよ。
👩ほうほう。
👨で、私、自慢じゃないけれど、ギリシャ悲劇って、なんていうの、劣等感・・というのとは違うなぁ、なんか肌に合わないというかわからないっていう先入観念があるのね。
👩ほうほう。
👨出てくる人の名前が難しいとかね。
👩名前難しいよねー。ギリシャ神話ってほんと名前が難しすぎて、いっかい「うーんっ」てなるときがありますよね。
👨そうそう。
👩なんだこれは、わからないぞってなってくるときがある。
👨だって、私なんか太宰治の「走れメロス」ですら嫌だったからね。
👩うん、難しいものがある。あっ、でも、「走れメロス」はわかるな、さすがに。「メロスは激怒した・・。」
👨うーん。「メロス」って言われた時点でちょっと引いたりもしていたのね、実は。小学生のころ。
👩メロスさんかぁ。あの、カタカナの名前がいっぱいあるのさぁ、戯曲もそうだし小説とかでもそうなのだけれど。私は探偵ものとか推理ものとかが好きなので、よく読むのですけれどね、海外の推理ものを読むとね、最初の目次のあとにキャラクターっていうか登場人物の説明が書いてあって、何回もそのページを見返すことになるんですよ、うふふふ、もう全然わからなくて。
👨そうそう、昔私の知り合いは海外の小説を買った時にあそこだけきりとっていたものね、
👩あははは、切り取るの?それは凄いなぁ。
👨切り取ってそれに表紙をつけてホチキスで止めて小冊子化して、読みながらそれをみるのですよ。
👩いやぁ、せめて、せめてコピーしてくれぇー。
👨いやぁ、当時はコピーって身近なものではなかったし、今より高かったんですよ。
👩そういうことかぁ、いやぁ。
👨で、古本屋に売るときには、それをセロテープで貼り付けていた。
👩それで売れるの?切れていることには変わらないけれど。
👨でも、次の人にとっても便利かもしれないじゃん。
👩本を切るの抵抗あるぅーーー
👨あはは。まあ、それは置いといて。オイディプス王に話は戻るけれど、こまばアゴラ劇場って、通常は舞台袖として使う部分にエレベータがあるのね。
👩はい。
👨で、2階と3階がエレベーターで行き来できるようになっていて、2階の袖部分と3階のバルコニーの部分が神託とかコロスの領域で、それぞれにディスプレイがおかれていて。
👩ふんふん。
👨で、通常の劇場の空間には3つディスプレイがあって、オイディプス王以外の登場人物たちのイメージ的な風景とか、身体の一部とか、その立場を表現するようなセリフが切り取られて語られたり表示されるようになっているわけ。普通は劇場に入ると、客席があって、そこに縛られて舞台を観るのだけれど、なんかその、どういえばいいのだろう、その物語の真ん中でまわりのシチュエーションに囲まれて、オイディプス王を観るような感じになるのよ。
👩ふむ。
👨で、他の登場人物についてのことはディスプレイの中に封じ込められた表現の中でそれらをみることができるのだけれど、オイディプス王だけは生で演じられて、で、オイディプス王って、目を潰すに至るまでの話と、娘に連れられて放浪してからの最後の部分の話があるみたいで、
👩ありますね。
👨それが、『オイディプス王』と『コロノスのオイディプス王』という作品として、同じ仕掛けの中でそれぞれ別の公演として上演されるわけですよ。
👩へぇ。
👨そのどちらも途中からオイディプス王を演じる俳優が登場して生の舞台として時間の中盤から最後にむかって自分の立場や想いを独白するのだけれど。
👩ふんふん。
👨それでね、私、初めて分かった、あの話って。
👩あはは、本当ですか。私はけっこうオイディプス王好きだから・。
👨あぁそうなのだって思った。そういう話なのだって思った。私、これまでは、なんかギリシャ悲劇というだけでもうずっと片隅の方により分けてそのまま冷凍保存にしていたから。
👩あははは、まあまあ、合う合わないって正直あるなと思うのですよね。その舞台がおじさんに合うやつだったのでしょうね、きっと。
👨うん。というか、多分それを全部舞台の上で語られてしまったら、その時点でなんかもう胸焼けがする。いろんな立場や考え方が訳の分からない言葉と共に語られていくとなると、それぞれの立場っていうことがうまく整理ができない。だけど、体験した空間は、たとえば神様は神様で3階のバルコニーのモニターに集約されていて、神託のね。そうすると丘の上の神殿の神様のことも、ながめる劇場空間から2階の登場人物に与える影響なども体感的な構図としてよくわかったし、しかも、それらを戯曲のフルスケールでやるわけではなく、ぎゅっと集約されて、回遊時間が60分の中に要約として研がれ、メリハリをつけて置かれているから。あれは良いアイデアだとおもった。
👩ちょっと観てみたかった、その舞台。
👨三浦雨林さんっていう、まだ若い作・演出家の方なんですけれどね。なかなかによいチャレンジだなぁと思って。
👩コロナとまったく関係なく、知的好奇心も満たせるし楽しめる舞台?
👨そうやって,演劇のひとつずつの要素がね、戦略的に切り出されて置かれている舞台。コロナのなかでのいろいろ、ちゃんと消毒もして。で、みんなにクッションが1枚ずつ渡されるんですけれどね、ビニールに囲われてはいるのだけれど、生舞台の部分などはどこに座りこんで観てもよいということで、ただし、それは自分の物しか使うな、毎回ちゃんと消毒もしていますという説明がしっかりとあって、その辺がやっぱりコロナの時代だなぁという。
👩いいね。対策はしっかりとして、観るときにはもう完全に楽しむという。
👨そうやって高尚な作品を観た翌日には『ラブストーリーは特戦隊』っていうお芝居を。
👩あはっ、タイトルからもう全然雰囲気が違う物が出てきましたね。
👨うん。はらぺこペンギンの白坂さんが作演の作品なのですけれどね。完全にヒーロー物なのですよ。ただ、ヒーローたちがその能力を生かして怪人達を倒す会社の組織の一員になって仕事をしているというような話。で、そこにはオフィスラブもあるのよ。
👩おぉ。
👨なんか、そういう意味ではすごく薄っぺらい話でもあるのだけれど、だけどね、俳優の人たちがみんなそういうお芝居にはあるまじきほどすごく旨くて。戦いの真っ最中に危機に陥ったヒーローの言葉にオフィスラブの相手の女性が萌えて、それがシーンのテンションをどうでも良くしてしまうくらい艶めかしかったりしてね。なんというか、観る側が思わず前のめりになるようなすごく良いラブストーリーのシーンってあるじゃないですか、そのクオリティをヒーロー物に持ち込むものだから物語と演技のギャップがめちゃめちゃ面白くて、
👩うん。
👨だから白坂さんだなぁって。白坂さんって最近のはらぺこペンギンでは透明感を湛えた心を揺らす舞台を編みながら、Peachboysではクソオヤジという名義で口に出して説明できないとんでもない舞台を作っていらっしゃる方じゃないですか。
👩はい。
👨ご存じだとはおもいますけれど。だからこう、そういうギャップをほんとうに上手く使う作演さんなのだなぁというのを改めて実感して。
👩うんうん。
👨ストーリーがどうでもよいというわけではなくて、そちらも結構つくりこまれてもいるんだけれど。だけど、物語の顛末自体が一番の見せ場ではないというかね。めっちゃ面白かった。
👩うんうん。
👨そう、それでね、この2作を観て、演劇にはコロナに影響されるだけではなくて、自分のペースでいろんなものを作ったり遊んだりするような余裕が生まれてきたのかなぁって思ったのね。
👩うん、そうですね。あとね、配信だったりとか、オンラインでの遊びが増えてきているとも思っていて。舞台が今…もちろん劇場で観るっていう体験、それは他には変えられないから。他では得られないものだから。その中で新しいというか、またー…なんだろうな、一歩離れてね、今の時代というか流れに合わせて変化しているように、オンライン上の遊び。私が最近凄く嵌まっているマーダーミステリーという、もうご存じの方はご存じかと思いますが。元々は中国の「王府百年」というマーダーミステリーがあって、オフラインの。そういう物から日本に入ってきて流行って暫く経ったなぁぐらいなんですけれど。
👨はい。
👩あのね、どっかでみかけたのですけれど、これは。オンラインで今、マーダーミステリーってすごく遊ばれてもいるし、もちろん店舗で、オフラインで実際に会ってというプレイもあるのですけれど。感覚の違いというかね、元々人と会ってそのボードゲームとしてのマーダーミステリーをやっていた人と、今のこの世情もあるからオンラインが初めてのマーダーミステリーですっていう人との間でね、ちょっと感覚の違いみたいなものが生まれてきていてね、面白いんですよ。
👨へぇ、具体的にはどんな感じに違うの?
👩うん、オフラインだと顔が見えるし、その人それぞれの身体の状態とか、挙動みたいなものも見えるから。
👨あぁ、雰囲気とか態度みたいなものね。
👩そうそう、そういうところもヒントになるし、それが大事って思っている方もいらっしゃる。面白みのひとつ。
👨うん。
👩で、そういう方は多分オンラインでのマーダーミステリーでの顔の見えなさ、状態のわからなさみたいな、声しか聞こえないみたいなのってどうだろうって思っている方もそこそこいるのかなぁって。逆にオンラインからマーダーミステリーを知った人たちって、もうそのマーダーミステリーというものがオンライン上で遊べるものってなっているから、その、むしろオフラインにっていう、もちろんオフラインもやってみれば楽しいとは思うけれど、まあなかなかそんなチャンスもないし、こういう状況でもあるしみたいになっていて。あの、なんかね、私はオフラインでもマーダーミステリーってやったことがあるし、オンラインでもマーダーミステリーをやったことがあるのですけれど、
👨はい。
👩良さっていうか魅力がちょっと違うのはそうなのだけど。でもね、オフラインから入った人でもオンラインは凄く楽しいし、オンラインをやっていた人でもオフラインは楽しくのよ。感覚的にはけっこう違うのかなぁって思われるのだけれど、けっこうね、けっこうね、あの、舞台だったら配信で観るのと実際の劇場でみるのは全く別の体験って思うけど。意外とマーダーミステリーはねぇ,オフラインでもオンラインでも楽しい。もちろん、メンバーだったりとか、オンライン上の慣れみたいなものは必要かもしれないですけれど。あの、店舗型ももちろんのこと、オンラインでそういうマーダーミステリーというものもあるし、人数さえ集めればすぐにできたりもするものでもあるからね、私は舞台の人にもマーダーミステリーがもっともっと流行ればよいなあと思っているのですけれど。もともと、お芝居というかキャラクターになりきって喋ったりもするからね、やっているところを観たい。
👨あの、マーダーミステリーがどうなっているかって、私もちょっとだけ興味があってね。
👩はい。
👨で、実際そのマーダーミステリーを解いているやつみたいなものを、youtubeってあるじゃないですか。
👩ありますね。
👨で、そういうのを観ていると、なんだろ、結構時間はすごく掛かったりもするし、不安定になったりするから、それを興業にするというのはどうかなっていうところはなきにしもあらずなのだけれど、
👩なるほど…私はね、めちゃめちゃ面白そうだと思っています。本当にマーダーミステリーが流行たての…1年たっているのかなぁ、もしかしたらたっているのかもしれないけれど、やってらっしゃた方はいたんですよね。
👨星秀美さん?
👩そうそう、星さん!
👩自己プロデュース能力の高さに感服ですよね、あの方。素晴らしい。その星さんがやっていらしてね、物凄くみたかったんですよねー…みれなかったんどけれど。あの、ずっとオンライン上に残しておいて欲しいとおもっちゃった、1年経って。駄目なのかなぁ。
👨俳優の方っていうのはその与えられたロールに対してのちゃんとした反応が出来る才能っていうのがもともとある方たちばっかりじゃないですか。
👩うんうん。そうですね。だからオンライン配信でやりたいと思っている。これを観ている方、もしかしたら急にマーダーミステリーをやりませんか、配信でみたいなことをお声がけするかもしれません。お知り合いの方とかね。同じ様に考える他の方もやりはじめるかもしれないし。
👨いや、ポストコロナということを考えたときに、コロナのうちっていうのは結局その配信でっていうことでじわじわと広がっている感じが実はあって、コロナが終わった先では中国のようにみんなが急にやり始めるような時期っていうのが多分くるのではと、
👩うん。
👨だって、今中国って凄いんでしょ?マーダーミステリー屋がもう何万軒とかあって、まあ人口も多いのだけれど。百軒二百軒の単位じゃないって言ってたものね。
👩うんうん。
👨だけど、日本人の中でも、そのマーダーミステリーに参加できる才能がある人っていうのは、実はそんなにたくさんはいないとも思っていて。
👩うーん?
👨でも一方で参加しなくても観る面白さもあるとは思っていて。
👩それはある、ある。
👨結論としてなんか、この人に、たとえばこの俳優さんとか、なんだろマーダーミステリー役者?
👩うんうん。
👨そういう感じの推しがいて、その人が参加するマーダーミステリーを観てみたいとかね。
👩うんうん。それ、それをほんと私ずっと思っている。私が観たいからこそ、やりたいっ。
👨で、おねえさんはほら、俳優だから、参加するキャパっていうのも多分あると思うんだよね。
👩うん。出来たらね、やりたいですね。
👨だから、それもなんか今後のひとつの道なのかなとも思いますけれどね。
👩うんうん。
👨ただ、そうなってくると、あれだね、たとえば二次元半とかね、そういう風な世界がひとつできたように、また新しいジャンルでそういう風なファンができてくるような形、いわゆるライブの形態というのができてくるのかもしれないね。
👩うん、そんな気がしているし、私の考えた最強のマーダーミステリーメンバー!をみたい!!
👨オールスター?
👩そう!その辺はちょっと考えていろいろ練りたいとはおもっておりますので。もしどこかで見かけたら応援していただけたら嬉しいです。
👨そうね、ポストコロナの楽しみですものね。
👩うん、そうそう。出来ることが増えるかもしれないから。
👨うん。
👩マーダーミステリーは日本でも今すごい量がありますからね。いろんな人が作っているから。
👨なんか、中国が今、そういう日本のマーダーミステリーを取り込み始めているんでしょ?
👩うんうん、凄いからね。ほんとに。ルールから作るから。
👨中国の方では、今、ソフトが枯渇するのではないかというのはあるみたい。一回しかできないじゃないですか、基本的には。
👩うん、そうですね、基本的に。そうではないものを作っていらっしゃる方もいますけれど。
👨その毎回毎回、マルチエンディングになるようなものがあれば、それはそれでいいのかもしれないけれど。
👩まあでも、現状今日本で、マーダーミステリーの配信、動画配信サイトとかライブ配信サイトとかで、ものすごい量をやられているし、物凄い量のシナリオが作られているの。もちろんね、こういう言い方はあれですけれど、現実的に、そのー、出来のいい、作品として強度の高いものがあったり、初めて作りましたっていうものがあったりっていう差はあれど、本当にとんでもない量があるから、中国とかで枯渇するかもってなっていたら、日本からどっさどっさでてくると思うから。
👨ちょっと前だけどBSのニュースをみていたら、中国ではマーダーミステリ-の見本市みたいなのがあって、日本からも出品している人がいて、けっこうなんかみんな、そのマーダーミステリー屋さん?そういう人が押し寄せてバンバン買っていくみたいな風景もあって、
👩そうなんだ。いいですね、流行っているというのは。本当に面白いからなぁ。まあ、あの、そういうTRPGといわれる物はちょっと長いのでね、なかなか入りづらいのかもしれないけれど。
👨でも、中国なんかでは、週末とかに、一泊二日でそういうのをやるみたいなお店があるみたいよ。
👩一泊二日で?泊まり込みで?
👨うん、泊まり込みで。でね、ちゃんと衣装なんかも全部着けるんだって。そのための。
👩うわぁすごいねぇ、いいねぇ。そういうのをやりたいんだよなぁ。私も。衣装とか軽くでもつけると違うもんね。
👨でも、そこのところは、ほら、形から入るっていう人がいるんですよ、きっと。
👩うふふ。楽しむのが上手い方々ですねぇ
👨というのをなんかたまたまニュースで。それも、NHKだったのだけれど、言ったとおりニュースの一部なのだけれど4-5分の小特集の尺でやっていて。で、これはなんかNHK、実は注目しているなぁみたいな。
👩うんうん。オンラインであれば、お家でも人と遊べるものってなかなかないから。もっともっとこうできれば良いのになぁというのは思いますね。
👨面白い物っていうのは、環境によって栄枯盛衰というのはあるけど滅びはしないから、きっと。
👩うん。そうですね。
👨それを、なんていうの、日本のエンターティメント業界がネタとしてもっていれば、どこかで、そのままの形ではないかもしれないけれどまた花開くかもしれないしね。
👩うんうん、新しい物にも敏感にというかアンテナを張って。おうちでもアンテナは張れるから。いろんなものを取り込んで行きたいですよね。
👨さっき、ちょこっと言いかけたけれど、ニューヨークの方は劇場なども、もうすぐ開いてくる可能性があるんでしょ、なんか。Broadway.comなどを覗くといくつかの劇場では10月くらいからの再オープンの日程も掲載され始めているし。
👩あ、そうなんだ。
👨うん、5月くらいには既に実験的にワンデーでのショーなどをやったりとかしているんだって。
👩いいね、いいね。
👨ものすごくお金がある人はね、ショーが開いたら、ほら、日本の若い人はまだコロナワクチンを打つのには時間がかかるかもしれないじゃん。
👩そうですね。
👨だから、3週間ニューヨークに遊びにいって、ついたその日にグラセンで1回目のワクチンをうって、ミュージカルを観たり散々遊び回って、2回目を打って帰ってくるとかもできるんじゃないかって。
👩うふふふ、すごいな、それ。
👨まあ、3週間滞在となるとけっこういい金額ですからね。
👩うん。
👨だけどほんとにはやくブロードウェイの劇場は開いてほしい。やっぱりね、この間も言ったけれど、良い物ってたまに観ないと、それで頭の中をひっぱたかれないと、感性が鈍ってくる気がするのね。
👩インプットね。
👨栄養補給ですよね。で、ミューヨークって滋養豊富なものばかりだから。たまにはやっぱり。
👩うんうん。
👨今なんて、もうほんと、京都にも行けないじゃん。
👩そうですね、いろんなところに行っている場合ではないっていうのが現実的なところではありますから。
👨そうそう。だけど、集団接種の会場もお年寄りがあまり行かなくて空いてきているという話もあるので、
👩ええぇ、そうなんですか。
👨100%埋まらないんだって、予約が
👩ふーん。
👨でも、冷静に考えると、お年寄りでも元気でない人は、大手町まで行けないっていう話もあってね。
👩ああー…盲点。
👨で、若い人にも打つという可能性も増えてきて。もし、早く打てたら、おねえさんもそれでけっこう自由になれたりするじゃないですか。
👩うんうん。
👨だから、早く。とにかく早く。
👩うん。
👨ニューヨークみたいに、いつからもう完全に自由になりますよ、みたいなね話が聞きたい、
👩自覚あるなしにかかわらず、ストレスは絶対に溜まっているから。こんだけ人と会えなくて、店もやってなくて、家にいなさいという状態で。し・か・も!!これからオリンピックもあって。もうほんとうに…あはは、オリンピックをやっている場合かぁ!やっている場合かよーうっっ!!大変なのはわかる…大変なのだろうなと察する。思っちゃいるのだけれど、でもやってる場合かよーうっっ!!って物凄く思っちゃうんだよなぁ。物凄く。
👨でもその一方でオリンピックの中継が始まったら、けっこう観るかもしれないし、みんな。行くところがないから。
👩そうかぁ、そうかなぁ。いやぁどうかなぁ。
👨なんかさ、嘘か本当か知らないけれど、今プロ野球の交流戦ってやってるのだけれど、セパのね。あれって意外とどこも視聴率が高いんだって。
👩そうか。できないし、観にいけないから、やっていたら…ああ、でもそうだよね。好きで観たいって言ってる人がもう観ることができなくてストレスになっていたら、観たい観たいってなるかもしれないね。
👨ドラマとかだけ観ていてももう飽きちゃうじゃん、いい加減。で、一応野球とかサッカーとかは筋書きのないライブスポーツだからね、あれ。
👩そうね。
👨但しコロナが終わっても、ライブのそういうのにもわぁって人気が残るかもしれないけど、一時期。まあその後が勝負だろうけれどねみたいなことを思ったりも。あとさ、ちょっと話はちがうのだけれど、コロナが終わって劇場がかつての姿に戻った時、誰が一番最初に役者面会を始めるかっていうこと、興味があるのだけれど。
👩やらないかもよ。
👨そう、実はそれも思っている。
👩もうなくなるかも。
👨あの文化がね。
👩寂しいことだけれど、でも、いうてもさ、まだまだ落ち着かないと思うから。コロナ。
👨うん。そうだね。
👩その、みんながね。まあ日本だけではなく世界中の人たちがワクチンを打ってそれが効力を発揮するには相当の時間がかかるわけじゃないですか。ってなったらリスクを減らさなければいけないから、役者面会は出来ない気がするけどなぁ。
👨もっと言ってしまうと、そもそも、役者面会ということ自体が、本来闇のルールじゃない、あれって。
👩そうなのか。
👨だから、大きなところだったら出待ちとかいってたまに俳優のお姿をみれるくらいなのが、小劇場には小さくて逃げ場がないから自然自然のうちに常態化してしまったみたいなところもあるわけじゃない。
👩うんうん。みんなやっているからみたいなところはあるな。
👨そうそう。私、お芝居を観だしたときに、終演後ちょっとかばんを整理していてロビーにいたら「どなたをお待ちですか」ってスタッフの方から声をかけられて。きょとんとなっていたら「もう少しお待ちになっていただければ会えますよ、お呼びしますし」ってあちらから言われたときにはびっくりしたものね。
👩お顔をみて「ありがとうございます」と言えるのは大きいところが正直ある、面会のために色んな準備をしている方とかもいるし。
👨いらっしゃいますね。ありがたいことに。
👩ねぇ。大事な時間なのよ。でも、もう出来ないのではと、やるべきではないのではと個人的には思っています。
👨想像したのは、最初にお互いにワクチンの接種書を見せ合って、それから2mとか距離をおいてやるのかなぁとかね。
👩大変。そうなってくるとやる意味があるのかとなっちゃうけれどね。
👨まあ、ただ観る側にしても、感動をそのまま持って帰るよりは、その感動を返したほうが結局残るものって実は倍になるからね、感覚として。
👩ああ、そうか。
👨そういうのもあるんだよね。だから。
👩少なくとも数年はやらない人が多いとは思ってしまうなぁ、思ってしまうなぁー……
👨まあね。そうは言っても、その文化というのはどういう風になるのかっていうのは興味があるのね。私には、それで観客として学び育ててもらったという部分も少なからずあるし。
👩うんうん。
👨案外、なんか、なし崩し的に他がやり始めたら、みんなばたばたとやるようになるのかもしれないし。
👩そうかもしれないね。やり始める人が出たらね。
👨そう。
👩でもみんな、めっちゃ気をつけているから、多分暫くは出てこないと思う。
👨多分最初は裏でこっそりとやったりするんですよ、きっと。
👩ああ、まあ、客だしはないけれど、写真とったりみたいなのはあったりするからな。距離をとって間にビニールを挟んで。
👨うん
👩どうなるのでしょうね。早くワクチンが広まって、しっかりと。どうなるにせよご挨拶ができたりとか、気兼ねなく人に会って話せたり、たとえばお酒ね、飲みに出たりとか、旅行に行けたりとかっていうのを本当に望んでます。
👨そうですよね。まあ、私なんかはそれなりに昔から観ているからすでに俳優の中にご縁を得たり存じ上げている方もいるのだけれど、これからお芝居を観始める方だとそういう機会がなくなっているのがかわいそうにも思えて。
👩うんうん。そうですね。
👨まあまあ、どうなるかは分からないですけれど。
👩うん。
👨ということで、今日も良い時間になりましたね。
👩おじさんもおねえさんもエンタメがもっと楽しめる環境に早くなってほしいと、切に、切に、願っております。
👨悪い方向には進んでいないのでね。少なくとも。
👩そうですね。
👨今夜はこのくらいにしましょうか。現状確認を兼ねてということでございました。
👩はい。
👨では、今回もお読み頂いてありがとうございました。それでは、演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。ではおやすみなさい、また次回をお楽しみに。
👨おやすみなさいませ。

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