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短いからという選択

平日の朝、休みをとって運転免許の書き換えにいった。近くの免許センター、8時30分受付開始に少し遅れたが、そんなに人は多くない。ところがそのぶん、窓口がいくつか閉じられている。そう、並ばされるのはかわらない。

最初は目の検査。窓口が3つ、列が6つ。20人ほど並んで検査口手前で合流する。短かめ、手前から3つめの列のうしろについた。

しばらくして、その理由がわかった。まん中の列から外側の列に並びなおす人がいるんです。進まないから。

これは決断どきです。

①一刻も早く、隣に移る。逡巡しているうちに誰かに出し抜かれる
②今検査している人が終わったら、次からは横並びになるんじゃないのかという見立て、つまり、そのままのほうが隣の列のうしろに並びなおすよりも早い
③検査まで10分もかわらないだろうから、気にとめない

そう、高速道路の渋滞時のレーン選択と同じです。

流れている隣のレーンには魅力があります。でも、こちらもいずれ動きだす。しばらくいくと、少し前に追い越された赤い車を逆に抜き返す。こんなことよくありますよね、どちらもかわらない。

レーンはかえない、これが結論です。

だから、眼の検査も②を選択した。が、そうではなかった。

まんなかの検査員がていねいなのです。C字をいくつも読ませる。そのわずかな時間でも積み重なれば列はすすまない。

もうひとつ。
「右かな、いや下だ。そうだと思う」
という声がきこえてきました。そういえば、中の列にはトシヨリがおおかったような気がした。

スーパーのレジ列とおなじですね。ポイントは観察力だと理解しました。