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電子本を最後まで読むのは大変だ

いまだ電子本を最後まで読み終えた覚えがありません。途中で放り出したり、図書館で印刷本を借りなおしたり。自分にはあわないのかなあと思っています。

しばらく前のことですが、ネットで、おっ安いじゃないと思っておもわずクリックしかけたらkindl本だったということがありました。持ち運びに便利だし、なにしろ字を大きくできる。それに暗いところでも難なく読め、これはトシヨリにはもってこいだろう。でも、お金を払う前に、電子本ってどんなものか、「青空文庫」でダウンロードしてみました。

たしか寺田寅彦の「柿の種」と漱石の「猫」だったと記憶しています。読み直しにはもってこいの本、さっそくipadで始めてみました。思っていた利点はすべてクリア、でも、残念ながら横書き。違和感が大きい、続きません。やめました。

世の中「お助け」があるものです。青空文庫を縦書き表示してくれるサイトがありました、「えあ草紙」。これはいい。ハードルがかなり低くなりました。PCで見るとさらに実物に近づきます。

縦書きですから普通の本と同じ。目は上から下へと文字を追っていく。「猫」の導入部は有名だし、もちろん読んだことはあるから覚えているはずなのですが、なぜかよみがえってこない。それに、さっき読んだところと今の文、ストーリーがつながらない。困りました。

「柿の種」くらいの、ひとつが短いエッセイだとなんとかつながるようです。でも全編を続けて読むのはつらい。

ストーリーが速いテンポで展開するような推理小説なんかはどうなんでしょうか。試してみたいとは思いますが、最後まで続かなかったら元も子もないしなあ、と逡巡しています。

指をしめらせないとページがめくりにくくとも、暗いところではメガネが必要でも、やっぱりトシヨリには、紙の印刷本かなあ。