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シニアの活用、課題はシニアに帰結する

シニアの活用はむずかしい。高い専門性と人脈の伝承、これをシニアに期待したいのだけれど、うまく応えられてない。新しい仕事に対するチャレンジにいたっては20%以下の評価です。ますますふえるシニア人財、いまから学びなおしをというが、これもまた難題です。

自分をふり返ってみると。専門性?長くやっているけど、それほどには高くない。取引先との人脈?向こうも人が交代して、伝承しようにも紐がほどけている。こまりましたね、調査結果(パーソル総合研究所)と同じです。

シニア人財、ラインに入れればいいのだろうか。それじゃあ、昨日までの課長さんはつかいにくい。で、アドバイザー。課長さんはアドバイザーなんかやったことがないので、立ち位置が中途半端。おたがいに深くつっこめない。

じゃあというので、ウチは新規開発事業部に集めた。個人プレーヤーです。そばでみていると、となりとの会話も少なく、一日中パソコンの「現場」をふんでいる。取引先のK社はひとつの「島」にかためて、インプット作業をしてもらっているという。もったいない話だし、紙と画面をいったりきたりはトシヨリの目にはつらい。

学びなおし、新しい仕事に対するチャレンジ? そんな訓練はしてこなかった。どうすりゃいいのさ。70歳までは先が長いぞ。

アンケートの結果は、シニア個人に課題があるようにもとれます。半分はそうかもしれません。でも、あと半分は仕事のしかたにあるように思います。つまり、仕事の線引きができない、そう、ジョブ型を採用できないところにあるのじゃないでしょうか。

とはいっても、そのしくみづくりをやってこなかったのも「シニア」ですが。