クスリを半分にする
「そろそろ飲んだ方がいいですよ」
と主治医に言われたのが4、5年前、以来、血圧降下剤のお世話になっている。昨年からの在宅、早朝散歩と「しこふみ」が功を奏してか、体重が減り、血圧も安定してきた。
「減らして様子見ましょうか」
薬効5㎎の錠剤を半分の2.5㎎へと、新しく処方箋を出してくれました。
いつもの調剤薬局、薬剤師さんに相談しました。
「5㎎のがまだ残っているんだけど」
「とっておけばええのよ、また使うかもしれへんから」
「えっ、せっかく血圧下がって喜んでいるのに」
「寒くなったらまた上がるかも」
「きついことを言うなあ」
まあ、彼女が言うのはもっともなことかもしれません。いろいろ見てきてるでしょうから。
「半分にして飲めばええのよ」
「どうやって?」
「真ん中に線がはいってるでしょ。そこから割れるから」
調剤室からスプーンを持ってきて、背の丸いところに錠剤を当て
「こうやって押せば割れるから」
「なるほど、やってみる」
手渡してくれた明細書を見ると、先月と同じ値段。
「5㎎も2.5㎎も同じなの?」
「そう」
「薬そのものより、錠剤にしたり、包装のほうが高いんかなあ」
「知らんけど、そうなってる」
「半分に割った方が得やない?」
「お医者さんに言うて」
「こんど聞いてみるかなあ」
「そんなことより、毎日飲むこと!」
そのとおりです。
月に1回、いつもこんな調子、こちらまでつられて関西弁に戻ります。
行きつけの「お店」はいいものです。