デジタルマーケティング
取引先K社の営業部長はこう言います。
「この新商品については従来のチャネルはご破算だ。ウチはデジタルで顧客に直接アプローチする。だから商流はその顧客につよい商社をえらぶ」
これからはデジタルマーケティングの時代だという。一般消費財じゃなく工業薬品もそれにならうのだそうだ。ホームページにYouTubeをとりいれ、技術カタログも充実させ、工業新聞にも載せた。
正月休みがほとんどなかったといいます。顧客から、商社からの問い合わせで、ひとりしかいない営業マンと上司の営業部長はてんてこ舞い、一段落するのに2月半ばまでかかった。これではとても対応しきれない。それで結論は、総代理店を指名してそこに丸投げすることにしたという。
デジタルマーケティングとは?ときかれても、トシヨリにはスパッと理解できません。ネットでキーワードをひろうと、
インターネット
スマホ
SNS
口コミ
ECサイト
多様化
これを組み合わせると、
店舗でモノを見て、説明をきいて、手にとって購入する。これにインターネットを使った広告やメール、口コミ、そして個人情報をさまざまな手段で入手し、顧客に合わせた的確な情報を提供して購買動機につなげる。こういうマーケの手法。
と自分なりに解釈しました。
工業薬品のデジタルマーケティング。一般消費財とちがって工業薬品はコンビニでは売っていません。法規制もあるでしょうし、使い方にあわせた適切な品番をすすめなければ効果がない。だから、現場の知識や情報、それにつねにカイゼンが必要です。
ホームページやYouTube も万能ではありません。口コミだって、自分の会社のことはよそには言いません。インターネットはあくまでもお助け手段。対面販売が基本ではずせない。K社のデジタルマーケティング、まだまだ遠そうな感じがします。