子どもが真似る環境づくり
娘からLINEビデオがあった。名前を呼ぶとニコニコして「はーい(とは言わないが、そんな感じで口をあけて返事するように)」と右の手を挙げる。こんなこと教えた覚えはないのに、と添えてあった。
1歳と3か月、ふだん託児所に預かってもらっている。少し上のしゃべれるようになった子どもが「Tくん、バイバーイ!」とあいさつしてくれるので、それを見て真似ている? たぶん、そうでしょう。子どもはまわりを観察して、真似て、一緒の気持ちになって成長する。まだこんなに小さいのにすごいことですね。
元横綱稀勢の里、二所ノ関親方がふるさとの茨城県に新しい部屋をこしらえ、引っ越した。引退してから早稲田大学大学院でスポーツビジネスを研究したという。敷地が1800坪、土俵が2面あり、トレーニングルームやミーティングルーム、バスケットボールのゴールもある。
土俵を2面にしたのは、鹿島アントラーズにヒントを得たという。サッカー練習場がいくつかあって、ジュニアからトップチームまでみんなそこで練習する。ジュニアの子はトップ選手を見ながら、一緒にやってると感じているだろうと。だから部屋の土俵を2面にして、お相撲さんが稽古したところで子どもたちも土俵にあがって、「あんな風になりたい」と思ってくれる、そんな環境にしたいという。
新しい部屋のあるところは、相撲が盛んとはいえない。少しでもきっかけをつくって、お相撲さんになりたいという子どもたちを増やしていきたい、これもここに部屋をつくった理由のひとつだそうだ。
いいことですね。小さいころの印象はインパクトが強く、ずっと記憶に残る。お相撲さんにならなくても、ファンが増えることがビジネスの大きな成果につながる。研究テーマは「相撲部屋の経営」だったそうです。