DX革命のめざすところに
DXとデジタル化のちがいを説明できますか?こう問いかけられても、きちんと答えられません。逆に、DXのめざすところはリストラですか?と問い返したい人がたくさんいます。
紙やハンコの電子化ではなく、ビジネスモデルを創りなおすことがDXのめざすところだといいます。
新しいビジネスモデルの創出。これは今に始まったわけじゃありません。蒸気機関の発明による産業革命、フォード生産方式による大量生産革命、それにインターネットによる情報革命。そう、ビジネスモデルの創りなおしとは、「革命」なのです。その革命を起こした人たちに共通するのは、強い意志をもち、大きな既得権がなかったことでしょう。
「革命」でそれまでの仕事がなくなり、ラインから振り落とされる人、ついていけない人が数多く出た。もちろん、学び直し、適応してうまく波乗りができた人もたくさんいます。そんなガチャポンの試練を過去に経験してきた。
DX、これが革命だとすれば、たぶんこの先リストラが待っているでしょう。
だって、トシヨリは、紙にプリントして、それにマーキングやメモが欠かせません。これと同じように、人と人との実接点をもった仕事から、仮想空間へは一挙に飛べない。これは相当ハードルが高い。
居心地のいい場所を捨てることにかもしれないという懸念をもったら、トシヨリ予備軍も積極的にとりくむはずがない。
既得権益のない若い人、強権をもち、かつ先の見えるオーナー・経営者が革命の旗振りをしなければすすまない。そう、日本は世界から周回遅れになります、また。