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「ひらがなでかく」

「ひらがなでかく」、「平仮名で書く」、「ひらがなで書く」、「平仮名でかく」

どれがいちばん読みやすいでしょうか。

梅棹忠夫さんは、こういいます。
・漢字とかなのつかいわけの基本は、漢語は漢字で書き、和語はかなで書くこと
・1音の動詞で意味が判読しにくいときは、漢字もつかう(切る、着る)
・固有名詞のほかは常用漢字をつかう

なるほど、これにしたがえば、「ひらがなでかく」「ひらがなで書く」でしょうね。ひらがななのに「平仮名」と漢字をつかうのも変ですよね。

これはどうでしょうか。

「むずかしい漢字のおおい文章はよみにくい」、「難しい漢字の多い文章は読みにくい」

左は梅棹式で、右はわたしのパソコンの文節変換です。これくらいなら、どちらもさほど違和感はない。けれど、ぱっと見で、左は漢字がうきあがり、また文がやさしそうにみえます。

「繁華街を彷徨つく若者は蔓延る暴力にも躊躇わない」

ケータイのかな漢字変換ではこうなります。漢字学者の阿辻さんは、彷徨つく(うろつく)蔓延る(はびこる)躊躇う(ためらう)など、本来ひらがなで書くべき和語を同義の漢語に引きあてるのは迷惑な話だと言います。

じゃあと、手元の「明鏡国語辞典」でひけば、なんとその漢字づかいがでてくるのです。でもテレビの漢字クイズじゃないので、ここは阿辻さんにしたがいます。

note描き、わたしのルールは梅棹、阿辻式でいきたいとおもいます。