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緑の下水道料金割引

日照りのつづく夏がすぎて、庭の植栽や菜園への水やりもようやく少なくなってきた。この水やりに使った水は土に吸収され、蒸発して、下水処理されませんよね。でも、下水道料金として支払ってます。ちょっと変じゃありませんか。

三菱電機伊丹工場が、下水道料金の一部を24年間で約14億円未払いだったというニュース。一部ってどういうこと?つかった水道、工業用水をカウントして、ウチと同じように下水道料金に課金するんじゃないの。

工場内の「蒸発水」はカウントしないのだという。尼崎市の「汚水排水量の減量認定制度」によって、工場内の水冷式冷却塔、つまり空調機から蒸発する水は下水道に流れないから課金されないことになっていた。そのシステムを変更したことを申告し忘れたらしい。もちろん追徴されたが、それはさておき。

ウチの水やりと同じじゃない。じゃあ、申告すれば少しは安くなる?

調べると、尼崎だけじゃなく、東京、大阪、横浜、名古屋なども同様の措置がなされている。ただ、条件があって、
①営業活動に伴い使用される水であること。
②営業活動に伴い使用する水の量と、公共下水道に排除する汚水の量とが著しく異なること。(自治体により、差が10%から30%と幅がある)

そう、個人じゃ無理なの?
でも、もっと前向きに考えましょうよ。
植栽への水まきは、植物によるCO2吸収へのバックアップですよ。

地球温暖化低減策として都市の緑化をすすめている今、「緑を増やせ」とだけ言うんじゃなく実効性のある施策として、この「緑の下水道料金割引」というのはどうでしょうか。水まきをすれば緑が増える。道路にまけば蒸発熱で気温が下がる。その分の下水道料金は課金されない。やる気が起きると思いますが。