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お正月は指紋認証が不能

お正月から早や1週間たつ。生活リズムはなんとかその後の3連休でひと息つけて、ぼちぼち戻りつつある。ところが、いまだにだめなのがひとつ。スマホの指紋認証ができないのだ。

トシヨリには瑞々しさが不足している分、冬はとくに皮膚ケアを十分しないといけない。指先のアカギレは4本を数え、左右の足の裏はつねにどこかにヒビワレができる。これが、痛い。水がしみるし、足は歩けないほどだ。オロナイン軟膏やヒビケアをつけても1週間はかかる。

スマホの指紋認証は左と右手の親指と決めている。5つ登録ができるが、今は無駄なことだ。手洗いとアルコール消毒、それに加えて家事の水仕事。お正月の前後の休みは家事当番だったからガシャガシャの指になった。手袋をすればいいのにと家人は言うが、食器洗いの「キュキュッ」とした感触がないと洗った気にならない。だから、手袋はしない。

包丁研ぎをした。微細な黒い砥粒が指紋やヒビワレのなかに入り込み、くっきりとその模様を映し出す。石鹸で洗ってもなかなか落ちない。これ幸いと数日観察すると、日々、模様が変化するようだ。新陳代謝もあるだろうし、すり減っている部分もあるようだ。そう、指紋が変わっているのだ。

これじゃあ、しばらくは戻らない。指紋認証は無理だ。あきらめて、パスコード入力にせざるを得ない。面倒だなあ。顔認証が出来る機種ではない。買い替える気はないし、辛抱するしかないか。皮膚の角質セラミドケアのハンドクリームをたっぷり指先と手と、それに足裏に塗り込んで、ひたすら時を待つ正月明けだ。