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今年のノーベル物理学賞と温暖化ガス排出量取引

真鍋叔郎さん、自由に好きな研究がしたいと日本を飛び出し、米国で地球温暖化の予測モデルの基礎を築いて今回のノーベル物理学賞受賞に輝いた。人為活動による二酸化炭素濃度の上昇を抑制する、これが今の地球温暖化対策の主流です。

真鍋さんの研究の先見性やオリジナリティ、スパコンによる実証などすばらしい業績であり、素人が口をはさむことではありません。ただ、その受賞のタイミングが欧州勢が画策するビジネスを後押ししているのではないかと気になります。

炭素税や温暖化ガス排出量取引などのカーボンプライシングです。

日本も同意しているのですが、スウェーデンやスイス、そしてEU諸国がリーダーシップをとって進めているのは周知のとおりでしょう。

排出量取引価格は右肩上がり、ここ1年で約2倍に高騰しています。EU域の風力や太陽光発電による再生エネルギーは化石燃料によるものを上回っています。一方、原発再稼働がままならなず(個人的には原発反対です)、化石燃料にたよる日本は今後不利な競争を強いられます。

そこに追い打ちをかけるような、地球温暖化テーマに対するノーベル賞の授与。これでこの方向はきまったと示威しているようです、スウェーデンやEU諸国の隠れた作為性を感じるのはわたしだけでしょうか。