「腹に落ちる」というコトバ、どうも「腑に」落ちません
「腹落ち」、文章の前後から「納得する」という意味なんでしょうが、初めて聞きました。みなさん使いますか?
日経新聞から引用します。
・『デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なものは何か。デジタルを活用しないと生き残れないという危機感と、現場の従業員一人ひとりが納得して取り組む「腹落ち感」ではないだろうか』
・『現場は悪戦苦闘しながら、データが魅力的な売り場づくりにいかに大切か再認識し「腹落ち」する。それが本部の狙いだ』
どうもこの人、「腹落ち」がお気に入りのようです。
辞書(明鏡、三国、新解)で引いてみましたが「腹落ち」というコトバは出てきません。
「落ちる」(納得するの項)の用例で「腹に落ちる」をやっと見つけましたが、これも見出し語にはありません(明鏡)。
ついでに調べてみました。
「腹に落ちる」、これの否定形「腹に落ちない」は、用例にも見出しにもない。
「腑に落ちる」というのは、一般的に使う「腑に落ちない」の肯定形として「使うこともある」という程度のようです。
「落ちる」、「落ちない」。よくわからなくなってきました。
「腹」も「腑」も「こころ」という意味があります。だから同義語として使えるのでしょうが、ややこしい。
「腹落ち」「腹に落ちる」、これをnote描きに使うのはやめておきます。
「腑に落ちません」から。