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トシヨリは、GOTOワクチン

接種券を手にしたKさん66歳、Iさん63歳がおつき合いして大手町大規模接種会場に向かった。同年代の接種1回目のうわさが聞こえてくるなか、自治体の期日まで待てない、少しでも早く、という気持ちが現れてます。

「Iさんは接種券まだじゃないの?」
「夕方いけば、残り物にありつけるかもしれない」
「ねばってみる?」

以下、Kさんのレポートです。

仕事を終えた夕方6時前、千代田線大手町で降り神田方の改札口を出た。向こうに接種会場の案内板をもった人が立って、「こちらです」と手まねきしてくれます。

「やっぱ、トシヨリがキョロキョロしてるとわかるんだろうなあ」
「顔に接種って書いてあるもの」

通りに出て首都高入口手前を左にまがると接種会場。すぐだ。駐車場にテントがあり、そこが入り口。案内係の女性が何人も立っている。

「余りものはどこに並べばいいんですか?」
「当日券ですか?」
「整理券くれるんですか?」
「当日券はあります。接種券お持ちですか?
「いります?」
「はい。ないと打てません」
「ワクチン残るんじゃないですか?」
「規則ですし、ここではわかりません」

Kさんの予約は6時半、券を持ってないIさんになんとか「余りものを」と食い下がろうとしますが、Iさんは「ここまで」と、あきらめました。

「じゃあ、中継するから」

と別れて、Kさんだけテントの受付に向かった。

途中、「どう?」とIさんから督促が何回かありましたが、体温計測、事前問診、その後10階で医師問診、接種とほとんど待ち時間なしの流れ作業。その間15分ちょっと。返事ができたのは接種後待機の待合室、帰り際でした。

医師も看護師も自衛隊職員、礼儀正しく体格もよい、頼りがいがあります。しかも注射が痛くない。
「上手ですね」
「針が細いですから」
謙虚です。毎日やってますからとは言わなかった。

Kさんが感心したのは、ヒトの移動。接種書類を赤、青、黄、緑4つの色のクリアファイルに入れてもたせ、色分けした4会場に誘導する。本人はもちろんだが、案内係が、ひと目で迷子がわかるようにできている。

さすが自衛隊です。集団の移動と誘導、確認と実践、事後点検、完璧です。

集団の移動といえば、団体旅行がそうですよね。宿や食事の手配、観光での団体誘導、旅行会社が得意とする分野です。
なるほど、もう広告がでてます。
自治体や企業の集団接種、会場、備品や医師、打ち手の手配までトラベル会社がすべてセットしてくれるそうです。

GOTOトラベルからGOTOワクチン、旅行会社の出番がきました。