トシヨリにも働きやすい支援を
国が少子化対策に金を使う。2人目、3人目には子育て手当てを厚く、また義務教育だけじゃなく高校生にも支援金を出す。あの手この手、金を出せば済むものじゃないが、出さないよりはいい。加えて在宅勤務、育児休業など働きやすい環境整備も徐々にできつつある。
一方、トシヨリに対しても働きやすい支援をお願いしたい。
65歳までの雇用継続が実施され、70歳へ延長されるのも間近だろう。家にいるとなにかと窮屈で、外に出て働きたい人はたくさんいる。フルタイムはイヤだけれど、週3-4日くらいならというわがままも聞いてもらいたい。それなりのことは、まだ、出来るはずだ。
ただ問題がある。「寄る年波」による「五感」の衰えだ。視力、聴力、この情報のインプット器官は、若者と同じとはいかないまでも、感度を維持しておかないと「働き」に支障が出る。
まず、目。老眼鏡使いの不便さは若い人にはわからない。初期のころには眼鏡をつくっても、すぐ合わなくなる。近視以上に老眼のすすむスピードは速い。乱視がはいればさらに見えにくくなる。メガネの価格はピンキリだけれど、働くための商売道具はケチれない。
白内障も加齢で顔をだしてくる。手術で遠近対応の多焦点眼内レンズを入れれば劇的に改善する。
耳は難聴対策。マスク越しの会話は聞き取りにくい。補聴器を使えば会話もスムーズになる。20万円前後が売れ筋だが、4-5年おきに機器の寿命で買い替えが必要だ。
トシヨリがコミュニケーション力を維持するためには、お金が必要だ。上の例は健康保険の適用外であり負担が大きい。
まず、これらを健保適用とすること。
および、かかったお金は必要経費として税額控除を認めること。
直接の支援があればそれに越したことはないけれど、このふたつを早急に実施してもらいたい。トシヨリにも働きやすい「支援」をお願いしたい。