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大阪のオバチャン

大阪駅の近くのホテルに泊まった。初めてじゃないけれど、キャンペーン中とかで、会員登録するとすぐ使えるクーポンをくれるという。せっかくだからとダウンロードして登録した。

200円のコンビニ券、ホテル併設の店のみでその日限定らしい。QRコードかと思ったら、紙だった。出がけにそれをもって隣の店に行った。

200円か? いつもの500ml天然水は税込みで108円。2本にして現金で16円足せば無駄なくつかえる。でもねえ、2本も持ち歩くと重いし、たぶん、得意先でペットのお茶を出してくれるだろうから。

新聞も買ったし、お菓子もいらない。あとは、欲しいものがない。じゃあ、ウイスキー水割り缶にすれば帰りの新幹線で飲めるから、と1本持ってレジにいった。

「32円も余るやん、ほかのもんさがしてきい」

レジのオバチャンがいう。そりゃそうだと思って棚を一周みて歩いたけれど、32円で買えるものが見当たらない。

「ないよ」
「そこにチョコがあるやろ。28円やから、それにしといたら」
レジカウンターの前にありました。21円、28円、38円など1個売りのチョコやあめ玉、せんべいがならんでいる。調整用なのかしらん。

「はい、196円。まあ4円やったらええことにしょうか!」

許してくれました。

その話を帰って家人にすると、
「まあ10円以内ね、許されるのは」
同意見でした。