旅行に行くのもひと苦労
夏の余熱も先日の冷たい雨でぬぐい去られ、秋本番ですね。思い立って谷川岳近辺へ紅葉を見に行くことにした。車で行けば日帰りでも十分なのだが、せっかくだから温泉にでもと欲がでた。平日ならまだホテルもとれるだろうとネットで調べると、GOTOが再開されたばかり。思わぬ割引きで小躍りしたけれど、ことばと仕組みを理解するのにひと苦労でした。
「GO TOトラベル」は名前を変えて今回は「全国旅行支援」。観光庁が窓口となって国の予算をとり、補助金を各都道府県に割り当てた。ということは、観光庁は先回のGOTOの補助金のしくみと支払いの煩雑さに懲りて地方に丸投げした、ということでしょうか。
国は今回のキャンペーンに「全国旅行支援」と名をつけた。振られた地方はそれぞれの特色を出そうと名前を変える。群馬は「愛郷ぐんま全国割」だそうだ。おまけに、これまで地方が独自でやっていた割引きがあり、その名は「愛郷群馬プロジェクト」。三つ巴のような名前の割引きがネットをさまよって目に入ってくる。なんなの、どこがちがうのと混乱した。
そこはやっとクリアして、ホテルを選んで旅行サイトで予約した。これまでに持っている旅行サイトのクーポンはつかえるのか、群馬が先かこのクーポンが先か、それによって自腹額がちがってくるかもしれない。安くなるのは大歓迎だけれど、ややこしいことこの上ない。
次は地域クーポン。前回同様、店が決まっていてそこで買い物をすれば合計3000円割引きしてくれるらしい。これも歓迎だけれど、このクーポン、どこでくれるの?ホテルなの?どこかに申請しないといけないの?
電車だとパックなら交通費割引きがあるらしい。今回はクルマで行くことにしたけれど、高知県はクルマでも1台5000円の割引きがあるという。これはいい。つぎは、高知までフェリーにクルマを積んで行こうか。
これで済んだわけじゃない。たぶん返金や地域クーポンでもうひと波乱ありそうだ。マイナンバーカードは申し込んだけれど、いまだに音がない。これを使えば、クーポンの返金振り込みなどは簡単になるのじゃないかとか、〇〇ペイのようなのを組み込むのも一手じゃないかと思います。でも、全員持ってないと余計混乱しますよね。
紅葉と温泉、たった1泊を予約するのにかつてないほど時間がかかった。選択肢が多いのはいいけれど、まだ仕組みとしては完成形じゃない。だから、手続きが簡素簡潔になるまでつづけてください。少しでも安く旅行に行けるのは歓迎です。