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99は久久、縁起の良い数字

中国清朝末期、アヘン戦争後南京条約で香港島を、北京条約で九龍を英国に割譲し、ロシアにも沿海州と天山地域をとられ、日清戦争後の下関条約で日本に台湾、朝鮮半島、遼東半島を割譲した。相次ぐ不平等条約の最後は1898年の展拓香港界址専条で新界の租借条約を結んだ。

香港、九龍と同じ永久割譲を主張する英国に対して、交渉にあたった李鴻章は、99は久久でほぼ「永久」だと言い、また西太后に対しては、久久はめでたい数字だからと言い訳した、かどうかは知らないが、結果99年間の租借になったという。

スリランカ南部の港ハンバドタ。中国の「一帯一路」の先鋒的なプロジェクトだった。2008年から始まった港湾建設は3.6億ドル、その80%を中国からの支援によるものだ。ところが、2017年に赤字続きで債務の返済に行き詰まり、99年間の運営権を中国に譲渡した。

ハンバドタの北方にはマッタラ国際空港がある。同様、中国から2億ドルの融資を受けて建設され2013年に開港したが、利用者は1日10人だという。99年が近いかもしれない。

ところかわって、中米のホンジュラス。
ニカラグア(2021年)、エルサルバドル、ドミニカ(18年)、パナマ(17年)、いずれも中米の諸国につづいてホンジュラスが台湾と断交、中国と国交を結ぶという。2016年台湾で蔡英文政権がスタートして以降の動きだ。習近平による札束攻勢に心が動いた。99年がなければよいが。