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自分が育った家と土地、それが負の遺産になるとは
父が他界した時、土地建物の名義変更をして遺産相続をした。ひとりっ子なのでもめることはなかった。母が亡くなるまでそこに30年間住み、古い家と土地が残った。自分が育った土地だけれど、今となっては戻ることもない。処分をあたったら、どうも持ち出しになりそうです。困りました。
トントンなら仕方ないかと思っていたのですが、足が出る。在り姿で現状渡しを希望したが、それじゃ買い手がつかないと依頼した知人が言う。そのとおりで、売却の看板をたてても一向に引き合いはこない。
更地にするか、と撤去業者に見積依頼してもらったところ結構な金額になった。
「いくらで売れるかな?」
「路線価があるけど、ここら辺はそれじゃ無理。6掛けか半値くらいかなあ」
「でも半値じゃ赤になるよ」
「業者の手数料、家財の処分料金とその他諸経費も見ておかないとね」
「じゃあ、6掛けでも危ういなあ」
更地にしてから売るというのはリスクが高い。更地渡しという条件ですすめたいが、現状確認ができない分買い手のリスクが高くなる。ニワトリが先かタマゴが先か。悩むところです。
でも、このままだとずっと固定資産税を払い続けないといけません。これも困ります。
ネットをざっと見ると、
「売れない空き家の処分方法」
あるじゃないですか!弁護士さんの相談コーナーです。
「売れない空き家である負の遺産は、末代までつきまとう悩みの種」
「利用価値のない空き家や土地はだれも買いたがらない」
「国や自治体に買い取ってもらうのは、財政難の現実からみてほぼ無理」
「寄附は自治体に固定資産税が入らなくなるから受け取らない」
四面楚歌です。
その弁護士さんが言うには、
「その土地に価値を見出してもらえるよう、周辺の町おこしから」
事実上無理ですね。
住めるように建て替えて、自分で使うか、共同でつかうか。でも将来の見通しが不確実な投資は、もっと持ち出しになること間違いありません。
で、結論は、少しでも安く解体費用をおさえて、少しでも高く買っていただく。損切りです。
親から相続した土地、自分が育った家。
まさか負の遺産になるとは思いませんでした。