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なりたい職業は会社員
将来なりたい職業というのを最初に意識したのは小学校高学年だったように思う。校内の発表会にひとりずつ皆の前で言うことになって、わたしは「コックさんになりたい」と言った覚えがある。
学校や幼稚園の先生、医者、野球選手などが多かった。政治家や弁護士というおませな子もいた。コックは他にいなかった。人と違う、ウケ狙いが半分くらい、あとは少し前に自分でつくったホウレンソウのバター炒めが好評だったから。
第一生命保険の小・中・高校生3,000人を対象とした「大人になったらなりたいもの」のアンケート。小学校女子を除いて、1位は会社員だった。パティシエが小学女子の人気だがそれでも会社員は3位にはいっている。
会社員ねえ。
田舎の小学校だったから、親の職業は農業、自営業(お店、運送屋など)それに公務員がほとんどだった。ウチは銀行員だったが、製造業や商社などに勤める親はいなかったように思う。イメージできないから、会社員になりたいという希望もない。
アンケートはここ3年、連続して会社員がトップだったという。「コロナ禍でリモートワークの導入が進む中、自宅で仕事をするお父さん・お母さんの姿を目の当たりにしたから」と第一生命は分析している。
では、子どもは親をどういうふうに見ていたのだろう。
ウエブ会議が毎日いくつも入って、その準備などに追われていたのも事実。でもね、会社に行って仕事をすることを思えば「楽」だったでしょう?朝はゆっくり、夕方も早く仕事を切り上げる。上はワイシャツ姿でも下は半ズボンやパジャマ。テレビをつけて高校野球を横目で見ながら机にすわっている。ときどき昼寝しているし。
「会社員っていいなあ」