いい職場、悪い職場の二元論
いい職場、悪い職場を社員口コミで分析し、キーワードでその職場を表わすと、いい職場は「共感」「フラット」「自由闊達」で、悪い職場は「ワンマン」「イエスマン」が職場ワードだという。その調査結果について、昨日私見を述べた。
一晩寝て、「いい」「悪い」という二元論がどうも引っかかってしかたがなかった。くどくなるけれど、もう一度、いい職場、悪い職場。
職場ワードが、共感、フラット、自由闊達に対してワンマン、イエスマン。前者にはどうしても「仲間」というイメージがつきまとう。自分たちの仕事やそのやり方を前向きに工夫するのに、上下の壁なく自由に意見を言い合い、取り上げてくれればやりやすい。ワンマン経営者からの指示をイエスマンが忠実に実行するだけの受け身じゃつまらない。そんな感じに受け取れる。
小集団活動で品質や生産性をあげる、成果はすでに立証済みだ。一方のイエスマン、決められたことをきちんとやり遂げる、でもこれがないと納期やコストが安定しない。じゃあ、ワンマンが悪いのかといいえば、起業するときはワンマン、理念を追い求めビジネスを拡大するのもワンマンの方が意思決定が速いはずだ。
あえて誤解を覚悟で言えば、いい職場は仲良し小集団活動、悪い職場は時間売りパートタイムというイメージ。
社員ひとり一人がリスクをとるワンマン経営者の覚悟で仕事にあたれば、「いい」「悪い」の議論など俎上にはのぼらない。親方日の丸のバックがあるような、ぬるま湯職場の二元論ということでしょうかね。