見出し画像

ラブラブがすぎても

悠々自適のHさん。晴れた日はテニス、ゴルフは今月3回も行ったらしい。奥さんと一緒、ラブラブじゃないのというと、そうじゃないんだと話しはじめ、止まらない。

勝てないらしい。
「ラケットの持ち方から教えてやったんだぞ!」
「ゴルフだってそうだった。なのに、コーチについてやってるからオレより飛ぶんだ」

たしかに。以前ごいっしょしたときは、ドライバーは赤と白の間の距離以上に前に飛ぶし、しかもまっすぐだ。92!のスコアに対して「今日はメンバーがわるかった」と奥さんご不満でした。

Hさん、毎日お家にいます。朝ドラがすむまで2階から降りてくるなと言われている。そう、じゃまらしい。そうじ、洗濯はするのと聞くと、ときどきね、隅々までチェックされるし、洗濯ものはたたみなおされる。料理はもちろん手が出ないし、洗い物くらいはなんとか、らしい。

奥さんは週に何回かパートに出て自分の小遣いをかせぐけれど、Hさんは年金以外にない。これも肩身が狭い。

居酒屋で2時間ほど、8割がた、ひとりでしゃべりつづけた。

どうにかしてよ、どうすりゃいいの?と聞かれたから、こう答えました。

自分の部屋、もしくは居場所を確保すること。
外に出ること。
奥さんとちがう趣味をもつこと。
ルンバを買って仕事をひとつまかせること。
旅行は現地集合、現地解散。

そう、ラブラブすぎるのです。いつも一緒じゃ新鮮味が感じられませんよね。少し離れてみましょうよ。