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ただいま楷書の練習中

漢字を略字で書くのを見て、カッコイイというより、楽でいいなあと思ったのが高校生の時だったか。先生がチョークで板書する。それまで見たこともないような、似ているといえば似ている。簡略化、省略化した漢字の字体。とびついた。

もちろん国語はきちんとした楷書でかかないと点がもらえない。でも、略字を書く先生の科目はいいだろう。以来、ずっと。

長、権、点、門、間、東、貝、質、喜、働、雲、傘、卒、樹、職、見、親、...

画数の多い漢字はこれに限る。だって、書きやすいもの。

これに、パソコンが輪をかけた。そう、手で漢字を楷書で書けなくなったのだ。

4月から小学校の理科教育の職についた。実験の準備やら、予備実験、植物や動物の観察のお手伝いが仕事なのだが、ときどき授業を部分的に少し受け持つことがある。

子どもを前に、チョークで板書するのに漢字を楷書で書けないのだ。

小学生相手に略字はない。ていねいに、ハネもきちんと、送り仮名も正確に、学年による漢字用法にしたがって楷書で書かないといけない。

ただいま、手書きの楷書の練習中です。