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不思議に思うこと、なぜコロナ感染者がここにきて急減しているのか
不思議に思うこと、なぜコロナ感染者がここにきて急減しているのか。東大先端研の児玉さんは、緊急事態宣言や人流抑制とは関係なく、ウイルス自体の特性だ、これは進化生物学の常識だといわれます(毎日新聞)。そうなんですね。
増殖の速いウイルスは自然と衰えるという「エラー・カタストロフ(ミスによる破局)」に基づくそうです。それは、遺伝情報の複写ミスをチェックする機能が変異で壊れると増殖スピードが速まる。同時に情報間違いによる体質の悪さも生じることから、自ら弱って自然淘汰されるというもの。デルタ型も時間が経ってやっとピークアウトしたとの見解です。
なるほど、ワクチン接種率は上がってきてある程度の効果はあるでしょうが急減する理由づけには弱い。緊急事態宣言は5回め、とくに今回も変わったことはしてないし、慣れもある。振り返ってみても自分の行動には変化はないから多くの人も同じでしょう。だから不思議に思っていたのです。
100年前のスペイン風邪も特定の理由があって収束したわけではないようです。デルタ型以外にイータ、ラムダ、カッパ、ミュー型など新手の変異株が世界中どこかで発生しています。でもウイルスが元の構造を壊さないで変異できる範囲には限界がある、あとはウイルス任せの時間経過待ちだと暗に児玉さんは言われているように感じました。
今はワクチン打ちと検査の徹底で入ってきた新種の解析と対応しかないのでしょうか。歯がゆいですね。
余談ですが、ピークアウトして感染者が減ってくれば、○○対策が功を奏したからだという情報がきっと出てくる、その話には気をつけたいと思います。だって、何も今回ちがうことをやった覚えはありませんから。