舌三代の憲法改正
今年は令和4年。記念すべき節目の年であると、8月15日を前に今ごろ気がつきました。昭和20年の敗戦から77年たち、敗戦を起点に時代を折り返すと、今年は明治維新の年になる。
明治
坂の上の雲を仰ぎ見ながら歩み、日清・日露戦争に勝利し、その後満州事変、日中戦争の泥沼に落ち、最後は原爆で沈んだ。この間77年、わずか、ヒトの一世代分の長さしかない。
昭和(戦後)
敗戦で新しい憲法をつくり、新規まき直しをした日本の国と体制。日米安保条約、沖縄返還、日中国交回復とすすんできたが、同様に「まだ」77年、一世代しかたってない。
令和
明治憲法、昭和憲法、そして令和の憲法改正? 司馬遼太郎さんの言う、希望と気概をもって新しい国づくりにむかった明治の人々。それと同じスタート地点に立ったつもりで、数にたよらず、憲法改正論議をやってほしいものです。
舌三代と言います。祖父母、親、子の三代にわたってはじめてその家の味覚がつくられる。国の体制も教育も、三代にわたってようやく本物になるのではないでしょうか。