見やすい文字
パソコンが普及し始めの頃、文字を拡大すれば画像の精細度が追いつかずに、字の「線」がギザギザになって印刷された。書体は、明朝体かゴシック体しかなかったように思う。今はいろんなフォントが用意され、自分の好みで選び使い分けることが出来る。
その中でも、UDデジタル教科書体とMeiryo UIが好きだ。文章を書くときと、パワポなどの発表資料のときで使い分けている。
文章を書くときはUDデジタル教科書体だ。フェルトペンで書いたような均一な太さの線で、とても見やすい。同じように線の太さは均一なゴシック体は、字形が手書きとはちがうのでしっくりこない。文章には不向きだと思う。広告や強調文字にはいいかもしれないが、それなら、Meiryo UIの方がいい。字間が詰まっているので、ひきしまって見える。
小説や新聞など、なじみのある活字は明朝体の系統の書体だ。会社によってそれぞれ特徴のある文字になっているが、タテとヨコの線の太さが違うから、とくに小さい字のときはトシヨリにとってはつらいものがある。
デジタル文書なら、読みにくければ全文をコピーしてWordに貼り付け、フォントを変えれば快適に読むことが出来る。
ところが、印刷されたもの、本や新聞など、はそれが出来ない。「字」にこちらを合わさなければならない。書体が見にくければストレスがたまるし、文字が小さければそれに輪をかける。
字の書体や大きさを自由に変えられるデジタルはストレスがたまらない。だけど、文章を読むのは紙の方がいい。このわがままをかなえてくれる書体、UDデジタル教科書体の普及を願う。