マイナンバーカードとマイナンバー制度の違い
河野太郎さんはデジタル庁長官だから、国民の意見を知るのに、ChatGPTを使っているのかと思っていたが、そうではないことが判明した。生成AIでは、こんな意見は出てこない。
「マイナンバーカードとマイナンバー制度の違いが一般には理解されていない。次に更新するときには、マイナンバーカードという名前をやめた方がいい」(7月2日NHK番組より)
どこが違うのだろうか。マイナンバーカードとマイナンバー制度。同じじゃないかと思うのだが。マイナンバー制度を利用するためのカードがマイナンバーカードじゃないの?
そうか、マイナンバー制度を普及させるために、カードにポイントをつけたから、制度とカードが違ってきたのか?
いや、そもそもマイナンバー制度とは、社会保障制度などに有効に使うために、個人個人に背番号を与えたもの。ところが、健康保険や運転免許証と一体化しようとするのがマイナンバーカードなのだ。これでいいのかしら?
ChatGPTに聞いてみた。
「マイナンバーカードとマイナンバー制度の違いについて説明します。マイナンバーカードは、個人を特定するためのカードであり、個人のマイナンバーが記載されています。一方、マイナンバー制度は、国民一人ひとりに一意に割り当てられたマイナンバーを基に、社会保障や税金の管理を効率化するものです。
マイナンバーカードは、本人の身分証明に使用することができますが、カードを持つことは義務ではありません。一方、マイナンバー制度は、国民全員がマイナンバーを取得し、各種手続きに使用することが義務付けられています。」
そう、わたしの理解と同じだ。ChatGPTはマジョリティのネット意見に近いはずだ。しかし、それを河野さんは、「違いが一般には理解されていない」という。
ChatGPTを河野さんは使っていないことがわかった。そう、いままでの情報とは違うことを言っているのだ。これを、「新しい意見」「スタンドプレー」という。今に始まったわけじゃないけれど、彼の場合。
カードと制度の「違い」論は、大したことじゃないから目くじらを立てる必要はない。けれど、マイナカードの形勢が悪くなると、その責任者がこんなことを言う。いや、次期首相候補と言われる人がこんなことを言う。それが、問題だ。