雇用調整助成金は、与えるのじゃなくて貸すのがよい
雇用調整助成金、187億円もの不正支給が発覚した。申請から2週間以内に完了するという厚労省の「迅速支給」がアダとなった。申請書類の簡素化に加え、郵送とオンライン申請で現場確認がほとんどできなかったというのが言い訳だ。
貸すのじゃなくて与える、これが問題の核心だろう。わたしたちの税金を基にした金は、貸し付けて回収するのが正道じゃないだろうか。
コロナ禍で従業員を休ませた会社に休業手当の一部を補填する特例措置が1月末で終了した。2020年度からの3年間で6兆2800億円を支給した。内、不正受給が1221件187億円もの多大な金額となったにもかかわらず、公表したのが224件69億円にすぎない。不正支給は2割のペナルティを入れて当然返却しなければならない。が、バレたら返せばそれで済む、名前を出さないというのだろうか。
コロナ前に比べて売り上げが減少した企業が対象で、一人当たり日額15000円に引き上げられ