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マッチポンプのような感じだけど

「いま、いいよね。一方通行の新聞広告」
というコピーがウケて日経広告大賞になった。なんだかマッチポンプのような感じがするけれど、日ごろ感じていることをうまく表現してくれた。

大日本除虫菊、そうKINCHOの新聞広告です。
先のメインコピーに9個のサブコピーがつづく。個人情報を利用しているにちがいないネット広告に対して、新聞広告は一方通行。その逆手をとって安心感をキャッチ表現した。

たとえば、
『「広告見て買ったな、そしたらもう一度買え」なんて言わないよ!』
『あなたが、いつ、どこでこの広告見てるかなんて知らなくていいよ!』

そのとおりです。
いつも画面を見て思いますよね。
「最近チェックした商品」なんて放っておいてくれ。
時計なんて一つあれば十分、ふたつもみっつも要らない。
目はチカチカ、気はイライラ、消え去ってくれ。

広告は欲しいときに見に行けばいいだけのこと。向こうから勝手に踏み込んでこないでほしい。

とはいっても広告料で成り立っている世界、ある程度はしかたないでしょう。せめて、つつましくお願いしたいもの。

『新聞広告は、あこぎなことしないから安心だよ!』

これで、新聞広告大賞。

ご参考:
https://www.kincho.co.jp/cm/ad_paper/index.html