早朝の電車の忘れ物、問い合わせはまだありません

朝6時過ぎ、駅ホームのエスカレータを登って発車間際に乗り込んだ。
5号車後ろのドア、入った右が優先席。手前のシートにおじさんと出口側に若い女性が眠っています。向かいの席には誰もいないのに茶色っぽいリュックが放ってあり、前の床にはスマホが画面をみせて転がっていました。

そのまま車両の真ん中辺に座った。
乗客は左につづくベンチシートに、ひとりか、間を空けて二人ずつ。荷物とスマホに気づいてそうなのは右向かいの60代男性だけのようでした。

次の駅に着いて、乗客が数人乗り込んできましたが、同じように怪訝そうに一瞥しただけで離れた席に座る。気づいて慌てて飛び降りた優先席の若い女性、荷物を気にするそぶりもなく、降りたホームで自販機を眺めている。

動いている電車の中を歩く人は珍しくない。前方から後ろの車両に行く男、マスクをして黒っぽいジャンパーに薄茶の綿パンツ、肩に黒のショルダーバッグ。リュックとスマホに気づき、２度振り返りながらも通り過ぎた。

右向かいの男性も見ていたようです。

次の駅に着く直前、先ほどの男が連結ドアを開けて戻ってきた。
車両内をチラッと見たあと、右手でスマホを拾い、リュックを左手で掴んで4号車に戻った。

右向かいもじっと見ていた、が何もしない。

電車が止まり、乗換駅なので10数人乗り込んできた。
その男がそこで下りたかは定かではありません。

座ってひと休みしようと思っていたのに、とんだ目撃でした。
もしかして彼が届けたかもしれませんし、まだ、問合せ情報もないようです。、問い合わせはまだありません。