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「中国夢」

「中国をいじめ、圧迫する外部勢力を許さない」
香港、台湾やチベット、ウイグルの人が聞いてどう感じたでしょうか。

中国共産党100年の記念式典、習近平総書記は毛沢東に倣って天安門広場から演説し、「中華民族の偉大な復興」の実現という言葉を繰り返しました。数えると13回。アヘン戦争以来の「搾取され、辱めを受けていた時代は過ぎ去」り、共産党の指導のもと「新時代」にむけてこの夢を実現すると。

要は、過去に搾取された土地を取り戻し、国土として主権を握るということ。これは誰にも邪魔させない。

さらに言います。
「中国人民はこれまで他国の人民をいじめ、抑圧し、奴隷のようにしたことはない。過去にも現在にも、将来においてもありえない」

香港、チベット、ウイグルは中国であり、他国の人民ではないという論理ですね。筋は通ってます。

「一国二制度」「香港人による香港の統治」特別行政区に対する中央の全面的な管轄権を実行する。
「一つの中国」の原則を堅持し、両岸のすべての中華の人々は心を一つにして前進する。
「中華民族の偉大な復興という中国の夢は必ず実現できる」と。

肝心なことに気がつきました。
演説の口切りはこの言葉なんですね。
「同志と友人のみなさん」

同志はわかります。共産党100年記念大会ですから。
友人とは誰をさすのでしょうか。「同床異夢」の人は聞いてないのでしょうね。