プレミアム・メロン争奪の待ち時間
5月はメロンの季節。夏の味わいだとばかり思っていたら、出始めはこの時期だ。温室育ちだものね。
茨城は 鉾田のメロン。鹿島灘の海岸線沿いの砂地、メロン栽培には適しているのだろう。道沿いに温室の畑の土の上に、メロンらしい葉っぱとツルが見える。
JA直売店、数年前から遠出して、買うならここと決めている。昨年は着いたのが9時の開店を過ぎていた。長蛇の列、店内はさほど広くないので入店制限をしている。で、炎天下、1時間半待ちだった。あげく、「極上」のプレミアム品は売り切れ、通常品を買って帰った。それでも、味は極上だった(比較してないからわからないけれど、わたしには極上)。
今年は買うぞ、プレミアム品。早出して8時到着目標だった。途中、道はスムーズに運んで7時半到着だとナビが言っている。寄り道せず早く着いても、車のなかでゆっくり新聞を読んで時間をつぶし、少し並び始めたら車から出ればいいと思っていた。
小雨だった。9時前には上がるとの予報、気温もそこそこだから半袖でいいやと軽装。鉾田の天気予報は失念して見なかった。近づくにつれ、雨と風が強くなった。
7時半。もう、すでに行列が出来ている。しかも、長い。数えてみた。20を超えて28人め。まわりを見ると持参した小さい椅子に座っている人、文庫本を手に待ち時間をすごそうと長丁場に備えた人。傘をさして並んでいる。人、人、人がつぎつぎやってくる。
寒い。
小雨だけれど横から風がくる。傘で風よけ、新聞は読めない、文庫本はもってない。スマホニュースはすでに読み終えている。メールも土曜日は少なくて返事も済ませた。ただ、ひたすら待つだけ。
茨城県、北は福島県、南へ降りて栃木、埼玉、そして千葉県に接している。駐車場には県内の水戸、土浦ナンバーはともかく、「いわき」「宇都宮」「大宮」「草加」「千葉」「野田」、それに「品川」「江東」もあった。
この時間に?ウチよりもウワテだ。
8時15分、「最後尾」の看板をもった整理の人が列の後ろに行く。100人に近いだろうか。
寒い。ズボンもクツも濡れた。
「本日のプレミアム・メロンは100箱限定です」
「アンデスのいいのがあります」
拡声器を持ったオジサンが通る。
何でも買うから、早く店内に入れてくれ!
9時、開店。28番目だと思ったら、並んでいる人のお連れがたくさんいた。えっ、人数制限で入れない、まだ、店外で待つ。
去年は9時に来て1時間半待ち。今年は7時半に来ても、1時間半以上待った。いちどは味わってみたいと期待したプレミアム・メロン、今年も、大玉サイズは売り切れだった。
何時に来ればいいの?
来年は7時か?待ち時間は2時間。大玉のプレミアム・メロン争奪は熾烈な戦いだ。