見出し画像

お金に色はないけれど、色付けしてほしい東京オリパラの赤字穴埋め

東京オリパラの収支決算が気になります。正式報告は来年4月以降になるという。伝えられるのをみると、とんでもなく大幅な赤字のようです。そして決算報告をした後、オリパラ組織委員会は解散するという。え?「赤字でした、ハイさよなら」なの?

オリパラ組織委員会の支出分担金は7210億円、ところが無観客にしたため、あてにしていたチケット収入約900億円が消えた。加えて、国内スポンサーの協賛金を3700億円と見積もったが、辞退企業がでているため減額になっているはず。少なくとも1000億円以上の赤字、この穴埋めのめどが立っていない。

さらに、1年延期したことによる人件費増やコロナ対策で2940億円の支出があらたに発生したという。この負担はだれがするのか。組織委員会、東京と、国、お金はどこから回すのだろうか。

一般の会社は売上(収入)と支出と利益のバランスをとって予算を組む。途中で売上が落ち込み、また支出が増えると利益がマイナスになる。そうなると、会社を倒産させないために銀行から借金をし、計画をたてて返済に励む。その間の利益は利払いなどで圧縮される。

会社は「継続」が前提でお金をまわす。ところが、オリパラ組織委員会は今回限り、ここで帳尻を合わせておかないと次がない。つまり、だれかが背負い込むことになる。

国か?東京都か?いずれにせよ税金につけが回ってくる。

お金に色はないけれど、オリパラの穴埋め金は色付けして、だれがどれだけ負担するのかということを明確にして、きちんと色分けしてほしいものです。

そういえば、オリパラ組織委員会の武藤事務総長、財務省出身で元日銀副総裁でしたね。お得意分野でしょう。