水深800メートルのシューベルト|第346話 5 吉村うにうに 2022年10月27日 17:04 「え……と、ナージフさんはどうしてこんな朝早くから? 学校は土曜日なのに……」 話題を変えようと、先ほどから浮かんでいた疑問を口にした。学校の授業はほとんどないので、ここに来て勧誘しても無駄だと思ったのだ。「君だって来てるだろ?」 彼はポケットから取り出したタバコを銜えて、くぐもった声で言った。「いや、僕はここで降ろされたから……」「ああ……、さっき派手なエンジン音がしていたな」 煙を吐き出すと、彼はバス停の方を見やった。 第345話へ戻る 第347話へつづく ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #連載小説 #長編小説 #連載長編小説 #潜水艦 5