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水深800メートルのシューベルト|第553話

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 数日後、メイソンが女の子と一緒に逮捕されたという噂が、学校中を駆け巡った。みんな集まっては、その話題を持ち出しているようだった。僕は、あの日から家にじっとしていられず、学校に通っていたが、通学のバスの中でも、教室でも、廊下でも、周りが僕を見て、非難めいた顔をしているような気がした。


 学校のカフェテリアに座っていると、不機嫌そうな顔をしたブライアントが僕の前にチーズマカロニの入ったトレーをドンと置いた。
「チッ、メイソンが捕まったらしい。連絡が取れねえ。俺、あいつにウィードの代金払ってもらっていなかったのに」
「いや、単なる噂だろう? あいつに限って何度も捕まったりはしないよ。アシェルみたいなドジじゃないんだし」


 僕の隣にフォークを銜えたままのバーナードが僕の頭をはたき、フォークを歯でしごくようにしてから席についた。僕はそれを聞いてぶるっと震えた。

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