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最初はみんな「初心者」

「関東の海」

サーフィンを始めて改めて思ったこと。「海」って気持ち良いんだなって。何を今更と思われるかもしれないが、上京してきてからこれまでわざわざ海水浴で関東の海に入ろうと思ったことがなかった。沖縄とかの南国と違って「海が汚い」イメージしかなくて、わざわざ入りに行こうと思えなかったから。実際、千葉の海は決してキレイではないんだけど、入ってみてびっくり。浮かんでるだけで気持ち良いじゃんって。今、自分の頭の中は「悔しい、早く上手くなりたい!」「早く気持ち良い海にまた入りたい!」そんな感情で埋め尽くされてる。

「初心者っぽい人たち」

8月29日(土)4回目のサーフィン。もう早起きも慣れたもんだ。というより次の日が遠足の小学生よろしくワクワクして起きてしまう。慣れた手つきで板を取り出し、リーシュコードを装着、右脇に板を抱えてみんなと一緒に海へ。連日筋肉痛の腕にムチを打ちパドリング、しかし沖の方へ行くとまだ少し怖さがある。というのも初回のカレント事件から自分のパドリング力の無さに不安が残り、また流されたらどうしようと思ってしまう。でも決してこの感情はマイナスではなく、自分が思うペースでやればいいのかなと。バイクでも車でも「危ない」「気をつけよう」という感情を大切にしないとあっという間に事故につながってしまうから。

最初だけみんなと一緒にいたけど一人浅瀬へ。そこで気がついたことがある。沖は沖で人がいるけど、浅瀬で集中してるスポットがあることを。恐らく多くは初心者の人たちだろう。先輩たちに指導してもらった「板が押し出される感覚」を身につけるべく、自分もその輪の中に入った。するとどうだろう、波待ちの練習をしてひっくり返ってる人、パドリングの練習をひたすらしてる人、スクールの先生と生徒と思われる人、みんなこれからサーフィンを上手くなってやろうという初心者の集いである。集いと言っても話しかけることはないけど、たまに目が合うとニコッとしてくれた人もいた。無言の会話。「頑張って上手くなろうぜ」そんな風にお互いを励ましてるようにも感じた。誰だって最初は初心者、下手くそなのである。今日も今日とて千葉の海で元気よくひっくり返るのだった。

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