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chatGPT × Geminiを使いこなしたら、なんちゃってMagiシステムになるのか問題について
みなさん、こんにちは。王子かわはし事務所の川橋です。
今日は、ちょっと技術よりのお話ですが、「chatGPTのAPIとGeminiのAPIを組み合わせてタッグマッチさせてみた」という体験談をご紹介します。技術的にそこまで詳しくない方でも「意外とやれるかも?」と思っていただけるように、できるだけわかりやすく書いてみますね。
1. どうして「chatGPT × Gemini」なのか
ちまたではChatGPTが一大ブームですが、AI関連のサービスは他にもたくさんあります。そんな中で、Gemini というGoogleの新しい大規模言語モデルが出てきて、「2つのAIを使えばもっと面白いことができるのでは?」と思ったのが動機でした。
実際、同じプロジェクト内で複数のAIを役割分担させると、自分の手間を減らせたり、新しい発想が生まれたりするメリットがあるんです。今回は「Geminiで情報収集して、ChatGPTでその情報をわかりやすく要約してもらう」という連携を試してみました。
2. SlackのAPIとGPCを組み合わせるアイデア
今回の取り組みでは、SlackのAPI と GPC(Google系のクラウドプラットフォーム) も使っています。正直なところ、「なぜここにSlackを組み込むのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。私の場合は社内・顧問先とのコミュニケーションのほとんどをSlackで行っているので、そこへAIの応答を自動で投稿できたら便利だな、という狙いです。
SlackのAPI を使うと、特定のチャンネルに自動投稿したり、ユーザーのやり取りを受け取ってAIで処理したりできます。
GPC 側で開発したシステムが、GeminiやchatGPTを呼び出して回答を返す。
最終的に回答はSlackへ戻って蓄積されます。
こういう “三角連携” をすることで、ChatGPTとGeminiとSlackの強みを上手に組み合わせることが可能になるわけです。
3. 連携の仕組み
今回のメインイベントはここです。簡単に流れを書くと…
Gemini に「○○について調べて」と指示する
するとGeminiがインターネットや自分の知識ベースから情報を集める
その情報を次はchatGPT に渡す(API経由で)
chatGPTに「Geminiが集めたこの情報を要約して」とお願いする
結果的に、Geminiの得意な“探索・収集” と ChatGPTの得意な“要約・整形” をそれぞれ活かせました。
「AI同士で連携なんてできるの?」と最初は疑問に思ったのですが、実際はAPIを正しくつなぐだけなので、そこまで複雑なことではなかったです。(とはいえ、ゼロからとなると多少の作業は必要ですが…)
4. プログラム初心者でもOK、chatGPT o1が肩代わりしてくれた話
私自身、コーディングが得意かと言われるとそうでもありません。エンジニアをしていたのは10年以上前ですし、正直なところ、もう少し低難易度ならやりやすいのに…と思う部分は多かったです。
そこで登場したのが、chatGPT o1 という心強い味方(気分はエンジニア仲間?)で、コードを書く作業をかなり肩代わりしてくれました。使えるトークンの容量を考えると、現時点で一番優れているんじゃないかなと思います。
「どこのAPIキーを入れればいいのか?」
「GeminiのAPIを呼び出すときはどのエンドポイントを使うのか?」
「Slackにメッセージを戻す手順は?」
こういう細かいところをとにかくカバーしてもらったおかげで、あまりプログラムを知らなくても実装までこぎつけることができちゃいます。
AI時代の強みは、プログラム未経験者でも仕組みを組めるところにあるなぁ、と改めて感じました。
5. やる気が折れかけたときにchatGPTの「励まし」を活用
実は、何度か心が折れそうな場面もありました。APIキーの設定をミスってエラーを連発するとか、無限ループに陥って壊れた蛇口みたいにメッセージが溢れ出たり、Geminiのほうがうまく情報を取ってこれないとか…。
そんなときは、chatGPTに「励ましながら進めて」 と打ち込むと、ちょっとテンションが上がる返答をしてくれるんです。例えば、
「今はうまくいかないように見えますが、少しずつ調整をしていけば必ず成果が出ますよ!」
みたいな優しいアドバイスや「大丈夫、あなたならできます!」という激励をくれます。地味にこれでモチベーションを維持できる場面が多く、すごく助かりました。
ただの機械と割り切れないのが、生成系AIの面白いところですよね。
6. まとめ
Gemini×ChatGPTのタッグマッチ は「情報収集(Gemini)」と「要約・整形(ChatGPT)」など得意分野を分担できるメリットがある
SlackのAPI + GPC 連携で、回答をシームレスに繋げられる
プログラムに詳しくなくても、chatGPT o1先生に聞けば意外とできる
何度も心が折れそうになったら、ChatGPTに「励まして」 もらうとちょっと楽になる
まだまだ開発や実証の途中段階ですが、「複数のAIを組み合わせること」は意外とハードルが低く、かつ面白い可能性を秘めていると感じました。
もし同じような取り組みに興味を持たれている方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。
では、今回はこの辺りで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!