【パッチワーク⑨】スマホケース ヤスリ~フチ捻~ヘリ落とし~コバ磨き
外周の縫いが終わりましたので、仕上げをします。
1.ヤスリ
縫い終わったら、再びコバにヤスリをかけ、凹凸がなくなるまで平らに慣らします。
2.フチ捻
今回の出来上がりの厚みが4~5mmと結構厚めなので、2.0mmのフチ捻で飾り念を入れつつ、焼き締めました。
3.フチ捻
0.8mmのヘリ落とし(厚めの革用のヘリ落とし)で、とがったヘリを削り落とします。
4.コバ磨き
①トコプロを塗り、スリッカーやミニルーター、帆布などでこする。
②ヤスリ(300番台)をかけ、再びトコプロ磨き。
③次のヤスリがけのため、目止めを厚めに塗り、30分以上乾かす。
④目止めが乾いたら、400番ヤスリをかけ、トコプロで磨く。
⑤再び目止めを薄く塗り、次の顔料コバ剤の下地とする。
⑥顔料コバ剤(サーマルコート、フェニーチェなど)を薄く塗り、30分以上乾かす。
⑦1回目の塗りが乾いたら、再び顔料コバ剤を厚めに塗り、30~1時間以上乾かす。
⑧凹凸がなくなるまで800~3000番ヤスリを駆使して平らに慣らす。
時々スリッカーでこすったりして、デコボコを押し付ける。
※へこんでいるところに樹脂が埋まったまま残り、隆起しているところは削れていく。
⑨割り伏せ縫いにより、段差が大きく残っている箇所も同様に根気強く平らになるまで慣らす。
⑩再び顔料コバ剤を薄めに塗り、30分以上乾かす。
⑪次は厚めに塗り、30~1時間以上乾かす。
⑫再びヤスリ(1500~3000番)をかけ、ギラギラしたつやをなくすように削り、平らに慣らす。
というわけで、最後は樹脂を削る段階になります。
このヤスリがけがとても繊細で、力を入れすぎると、剥がれて、くぼみができます。
乾燥時間も、普段は30分で済ませているところを、1時間、2時間、3時間と伸ばし、樹脂が固まるまで待ってからヤスリがけするようにします。
こだわる方はこの程度では終わらないくらい塗りとヤスリを繰り返すそうです。
正直言ってもう少しスピードアップできないかなと思いますが、仕方がないと割り切っていつも仕上げをしています。
では、次回完成版を紹介させていただきます。
今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました。
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