オーダー本番製作③ミニミニトート ハンドルづくり~芯材貼り~玉縁準備
今回もミニミニトートの本番制作の続きです。
1.ハンドルづくり(続き)
①ハンドル根元のコバ処理
根元は、表革と裏地の間に挟んで固定する場所に当たるので、わずかにコバが見えます。
また、縫い合わせたときにも少し見えるところなので、顔料コバ剤で処理しました。
フェニーチェ(イタリア製)を使うとクロム革のコバもきれいに整います。
Fenice Section Lacquer フェニーチェ 水性コバ塗料仕上材 エッジペイント 艶ブラック グロッシー仕上
②縫い合わせ
縫い穴をあけたとおりに縫い合わせて、ハンドルの形を完成させます。
コバ処理したおかげで根元の部分をどの長さで固定したとしてもコバがきれいに見えますね。
③縫い合わせたコバを磨く
縫い合わせたら、均等な幅でチリ落としをして、コバ磨きします。
今の時点では直線ですが、取り付けるときにはカーブを描くので、折り曲がりに強いコバ剤が必要となります。
その点でいえば、樹脂系顔料コバ剤は最適だと思います。
これでハンドルの完成です。
2.芯材貼り
表革は厚さ1.1mmと薄めで、シボ入りクロム革ということで大変柔らかいので、床面にのり付きスライサー(0.3mm厚)を貼りました。
折り曲げやひっくり返しに負担が減ると思い、胴前と底は分割して貼っておきました。
協進エル/芯材/スライサーのり付/ウス/110×100cm/0.3mm厚
3.玉縁準備
玉縁は内縫いの場合の飾りになるほか、縫い目を目立たなくしたり、縫った周りの革を補強したりする役割があります。
紫の革を0.5mmまで漉き、中に余った裏地用の革を入れて芯としました。
芯と言えば、プラスチック芯だと思いますが、革が擦り切れて外に飛び出る心配がありますね。
革だけで作られていると、擦れて色落ちが起きたら補色すれば済みますし、傷ついて割けてきたとしても芯が飛び出ることはありません。
今日はここまで。
やっぱりコバ処理は時間がかかります。
でも手触りや強度を上げつつ、見た目を良くする工程なので、省略はしない方がいいかなと私は思います。
では、今回も読んでいただきありがとうございました。
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