パスポート・お薬手帳・通帳ケースST③オレンジ 左辺コバ~全パーツ接着~外周縫い
前回作ったカードポケットができてしまえば、完成まで一直線です。
1.カードポケットの左辺のコバ処理
カードポケットの左辺にアルコール系硬化剤を塗ります。
これでヘリ落としの刃がしっかり入るので、ヘリを削りやすくなります。
※この革の銀面は熱に弱く、フチ捻を入れると剥がれるので省略しました。
硬化剤 ハードタイプ 120ml 2256 B18-3235
ヘリ落としのあとは、トコプロなどの水性コバ剤で磨き、凹凸が残るようなら樹脂系コバ剤で固め、やすりがけ・塗り・磨きを繰り返すことでこのように出来上がります。
2.全パーツの接着
カードポケットのパーツは、右ページに当たります。
左ページはフリーポケット2つ分として接着します。
接着するときに、サイズぴったりのものを付けるのではなく、少し大きめなものを貼ってはみ出たところをチリ落としすると、コバが揃いやすいです。
本裁ちの段階から、切り落とすことを念頭に入れて裁断しておくと、最後のコバ処理が楽になります。
3.外周の縫い
コーナーをR落とし(この作品は半径10㎜)で落とし、外周に4㎜ピッチの菱目打ちで穴をあけます。
段差に当たる箇所の穴あけは、裏側から目打ちで穴をあけて目印をつけると、ズレが生じにくくなります。
レザークラフト 工具 コーナーの裁断に 角R落とし 手打式 4本セット【R=5・10・15・20】 打ち具 道具
縫いあがりました。
縫い終わったら、縫い目をハンマーやスリッカーなどで慣らします。
叩いたり、こすったりして革にめり込ませるイメージです。
最後にコバにアルコール系硬化剤を塗って乾かし、次の工程のコバ処理の準備をして今回の作業は終了です。
このパスポート・お薬手帳・通帳ケースは、おかげさまでちょこちょこ売れている商品ですので、在庫を補充するたびに作る回数が自然と増えます。
なので、意図的でなくとも幸運なことに完成度が上がってくれます。
一方、オーダーメイド作品は、過去作品をもう一度復習してから作るので、完成度が高くないことを踏まえ、必要に応じて試作してからお送りすることにしています。
試作品を見てもらい、サイズ感やデザイン等確認してもらってから本番の製作に入ります(とくに財布・かばんの場合)。
※手帳型の作りをしているもの(パスポート・お薬手帳・通帳ケース、スマホケース、手帳カバー)に関しては、すぐに本番の製作に入る場合が多いです。
全て手作業に加え、試作も加わる場合があるので、完成までに時間がかかりますが、もしオーダーメイドにご興味がありましたら、以下の販売アプリよりお問い合わせくださいね。
では、次回に完成品を紹介します。
読んでいただきありがとうございました。
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基本的には、早くて1週間、遅くとも1ヶ月で完成します。
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