年金を払うのに何回も銀行に行った話
会社に勤めていた時は、国民年金が自動で払われていた。
会社を辞めて、市役所で切り替え手続きをすると、振込用紙が届く。
僕の場合、年間にすると大体20万くらいだった、ヒェ~めっちゃ取られるじゃん。
振込用紙は1年分まとめて送られ来る。
毎月支払えるように一か月分を支払うための用紙。
半年分をまとめて支払いをするための用紙。
そして、1年から2年分を一括で支払いするための用紙と、結構なボリュームで送られてくる。
毎月払うとなると、なんか忘れそうだし、一緒に入ってたチラシには、一括で払うと割引があっておすすめって書いてあったので、とりあえず一年分一括で払おうと思った。
で、それをするためには、専用の申し込み用紙を、口座を持っている銀行に行って、提出しなくてはならないそうだ。
クレジット払いとか、オンラインで支払う方法もあるらしいが、それも1カ月毎でしか支払できないし、毎月手動で払わないといけないので払い忘れるのが怖い。
僕はゆうちょ銀行に口座を持っているので、1年一括払いの手続きをするため、郵便局へ行くことにした。
-第1回郵便局遠征-
郵便局が空いている時間にに行く。
郵便局にはいくつか窓口がある。
よくわからないので、とりあえず窓口の人に、用紙を見せて度すればいいか聞く。
どうやら、それを申し込むには、来る時間が遅すぎるという事だ。
郵便局は空いているし、銀行の方は郵便局の空いている時間より早く閉マるようになっている。
一回目の遠征は初見殺しにより失敗に終わった。
その後、ゴールデンウィークに突入。
普段、あまり郵便局を利用しないので知らなかったが、郵便局は祝日は休みになので当然の如く、ゴールデンウィークは郵便局も長期休みに入る。
-第二回郵便局遠征-
ゴールデンウィーク明け、振込用紙にハンコを押したし、不備のない万全な状態で第2回遠征に旅立った。(自宅から徒歩5)。
前回の反省を踏まえ、銀行の窓口が閉まる午後四時に間に合うよう、午後3時半に家を出る。
窓口で書類を出すと、ハンコが必要だと言われた。
ハンコ…ハンコは用紙に押してあるじゃないか…。
どうやら、振込用紙に押していたハンコと、ゆうちょに銀行口座を作る際に登録したハンコが違うので、訂正が必要らしい。
講座を申し込んだときに使ったのとハンコは持っていないので、登録するハンコを変える手続きが必要という事で、そのためには紙の通帳が必要と言われた。
必要な手続きに必要な手続きが増えて、それに必要なものがない。
こうして2回目の遠征は前進どころか後退するという形で幕を閉じた。
-第3次郵便局遠征-
2回目の遠征から帰宅(徒歩5分)
幸い、紙の通帳とハンコをしまっているポーチもすぐに見つかった。
まだ間に合うという事ですぐに郵便局へ向かった。
僕はポーチから、通帳とハンコを出そうとした。
しかし、通帳は入っていたのだが、ハンコがなかった。
とりあえず、通帳だけ渡して、様子を見る。
受付の人に「では、このハンコの切り替え申込書に必要事項を記入してください。」と、ハンコを切り替えるためのA4サイズの用紙を渡される。
2回目の時に渡してほしかった。
「通帳が磁気不良になっていますね」と受付の人に言われたので、ついでに直してもらった。
磁気不良を直す作業には、責任者の確認が必要だそうで。
作業に入ったとき「磁気不良の修復の確認お願いします」と後ろにいた、チーフっぽい人に声をかけ、その様子を見守ってもらっていた。
組織にありがちなダブルチェック体制だ
通帳を渡す際「この度はクレジットカードのご契約していただき、ありがとうございます」と言われた。
なので、今度はクレジットカードを解約しようと思った。
別に、嫌みとかではなく、使うわなくなったうえに、年会費までかかるので、解約しようと思っていたのを、受付の人の一言で思い出したからだ。
「これを解約して通常のキャッシュカードに切り替えってできませんか?」
と言ったら、後ろの棚から解約に必要な書類を出してくれた。
こうして、第3次遠征は幕を閉じた。
結局、本来の目的はできなかった。
しかし、ここまでハンコが重要だなんて…。
一時期ハンコ廃止論争が流行っていたことを思い出す。
ハンコを打つために会社に出社しなくちゃいけなかったり、ハンコ待ちという状態が無駄であると。
ハンコ廃止を反対している人は、ハンコがあるから、会社に居場所がある人だったり、ハンコ求められることに存在意義を感じられるという人なんだろうか。
そういう、ハンコが自分にとって得な人なんだろう。
今回の手続きのような場面でハンコは、本人確認の為でもなく、ただただ承認しましたという、同意にチェックを入れるようなものとしてでしかないので、猶更もやもやする。
と思いつつ、ハンコを探していると、黒い天板にカモフラージュされるよう、黒いケースに入ったハンコが転がっているのを見つけた。
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