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芸宿「キミの映像素子は笑っているか?」展
2022年2月8日(火)から2月25日(金)の期間で芸宿203ギャラリーではradicakOtaによる展覧会「キミの映像素子は笑っているか?」が開催されています。
Otaさんは広島で「apanda」というスペースを営んでいる方です。
かなり遠方の方ですが、旧芸宿の時代に一度来たことがあったそうで、そういったつながりから移転後に一度展覧会したいという経緯があります。
遠くてもやりたいという謎の熱量がある方です。
実は展覧会の予定は去年の段階で入っていたのですが、新型コロナウイルスの流行でお流れなった経緯があります。
その代わりではないですけど、Otaさんはマインクラフト上で芸宿のギャラリースペースを作り、マインクラフト内での展覧会を企画していました。
これは、1年前に行ったマインクラフト上での展覧会の作品解説トークの動画です。
聞き手として筆者が参加していています、このマインクラフト芸宿の制作の手伝いを募集していた時に名乗り出て、建築や変なもの作ったりして協力したのがきっかけで声を掛けてもらいました。
特に地下室や屋上への階段など、住人でしか知りえない部分を忠実に作るのにかなり時間と手間をかけている。
展覧会の様子
現実世界の展示に移ります、展覧会の前日、北陸は大雪に見舞われ、とても厳しい状況で初日を迎えました。
マインクラフトの内で見た要素がそこかしこにある。
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ブロックが旅をする写真集も展示してある。
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マインクラフトでの作品解説が、今回の展覧会の解説動画というかアーティストトークとして機能しているのは、ちょっとアンビリーバボーな要素だと思う。
当たり前だが現実とゲーム、だいぶ印象が違う。
ステートメントには、注文の料理店のように許可されていることがずらーと書かれた紙とQRコードが印刷された紙が張り付けてある。
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このQRコードに飛ぶと、このような作品解説のダイジェスト映像のような動画を見ることができる。
こちらもマインクラフトでの芸宿の動画となっている。
会場にはゐつぺゐ氏の短編小説「カーテン」がプリントに印刷され配布されていた。
二人が会話しているような内容の文章である。
マインクラフトのほうの芸宿にも、同じようにゐつぺゐ氏の短い詩があったような気がする。
ota氏の知人の詩人ということだけは知っている。
せっかくなので彼のnoteを見つけたので、一緒に紹介しておく。
ということで、今回の展覧会は、マインクラフト上で行った展示の再構成という内容だったと思う。
あと、会場がめちゃくちゃに寒かった。
まとめ
冬の203ギャラリーはドアを閉めておかないと冷蔵庫かと思うくらい寒くなることを発見した。
マインクラフトでの展示がきっかけで作られた作品と、マインクラフトで再現した作品の本物が展示されている。
これが1年前に予定通り開催されていたらなんか違う感じの展覧会になっていただろうと思う。
もろもろの経緯を共有できていて、どちらかといえば身内の側である筆者は、この展覧会を普通に受け入れているが、そういった背景とか繋がりを知らないで見に来た人にはどう映るだろうか、とてもプライベートなというか趣味的である。
ちゃんと通じることとか、わかるように展示するのがはたして正しいんのかは今回は置いておきましょう。
まぁギャラリーがパブリックとプライベートが混同しているし、まぁいっか。
個人的にはマインクラフトの展示のほうがインタラクティブな要素があって楽しかったなと思った。
ゲーム内で見ると小人になったような視点で見ることになるので、大きさとか広さが段違いだ。それにトロッコとかワープできたり空飛んだりとゲームだからできる要素を取り入れて作れていた。
何より寒くないのがいい。
なお、その芸宿ワールドにアクセスする手段が現状ないので、当時そんなにスクショを残しておくことをしなかったのを後悔している。
ちなみにマインクラフトの芸宿で筆者はどんなものを作っていたかというと、
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たくさん、ギャラリーの外に作りました。
上の方に貼られている、ステートメントや作品解説トークでもがっつりこいつの兄弟が確認できる。
こんなプロポーションのものを現実で作ろうとしたら、足が細いので折れたりしそうで、立たせるのがめちゃくちゃ大変だと思う。
そういう問題を考えず、手軽に形にできたりするデジタルっていいなぁと思います。