本の虫の卵
最近、人生で一番本を読んでいると思う。
何年か前に自己啓発本と哲学本にハマって読んでた時よりもたくさん読んでいる。今回は主にエッセイと小説を。
特にエッセイが好きだ。短いスパンで書かれているから読みやすいしその人の考え方や生活の一部を覗き見している感覚がいい。まるで文字で写した写真を眺めているような。「それわかる」と共感できるエピソードがあったりすると親近感が湧いて読む前よりも格段に書いている人を好きになるところも◎。
それとエッセイは文体でなんとなく書いた人の人となりを想像できるところが面白い。
さくらももこさんは少女っぽくてシュールな笑いに弱い。
伊丹十三さんはこだわらるものとそうじゃないものの落差がきっと激しい。
松浦弥太郎さんは好きな色は白で好きな時間は早朝。
西加奈子さんは酒と酒と酒が好きで実は寂しがり屋。
星野源さんはいつまでも繊細でしょっちゅう生死について考えている(いい意味で)。
プロが書いたものはもちろん面白いけど個人的にはnoteで読むエッセイが楽しい。これもどんな性格なのかを考えながら読んで行くのが俺流の楽しみ方だ。
と書いておきながら今は小説をたくさん読んでいる。
これはとても珍しいことだ。今まで読まないわけではなかったけど途中で飽きて投げ出すことが「街頭インタビューでエスパー伊東より出川哲朗の方が面白い」と答える確率で発生するから距離を置いていた。
長いと途中で飽きてしまうし時間がもったいないと考えてダメなのだ。
そんな中での読書習慣の根付き。これはnoteを通して文字に接することになれたのとその流れでエッセイ本にハマったことが大きい。リハビリをして小説を読む胆力がついたわけだ。
ここ最近読んだ中で面白かったのは
『明日の記憶』荻原浩
『肉弾』川﨑秋子
この二作。
前者は若年性アルツハイマーを書いた作品。後者は羊飼いをしながら執筆している作者が生きることをテーマに書いた作品。
どちらもいい本だったからオススメする。
どんどん本の虫へと成長しているから逐一面白いと思ったものは紹介しようと思う。本の虫仲間を増やすために。