料理は祈りである

俺が料理を作る原動力は「喜ばせたい」という気持ちだ。

今持っているスキルの中では一番人を喜ばせる事ができるから、料理をしていい環境ならば率先して受け持つようにしている。

作りながら「うまいって言ってくれるかな?」と考えるのが好きだ。出したものをモリモリと食べて、あれだったら俺の分まで奪って食べてくれたりすると作った甲斐があるなぁーと感じて嬉しくなる。口では「俺の分まで食べんなよ」と言うかもしれないけどそれは照れ隠し。

だからいっぱい食べる人が好きだ。モリモリ食べる人って生命力が溢れてていい。明日も元気に仕事するんだろうな、学校で友達と元気に遊ぶ準備をしているんだなと感じて安心する。だから食べて欲しい。モリモリと。食べて明日も元気に生きて欲しい。

食べるというのは「明日も生きる決意」だと思うのだ。

食べたものはその人の血肉になるし、単純に腹が減ると元気がでないしネガティブになる。不幸な気分になる。そんな状態じゃ生きられない。それがなにか旨いものを口にした瞬間にパァーーーーーッと晴れる。目に力が入るしテンションがあがる。笑顔になる。生きててよかった!と思う人もいるだろう。

そう考えているから作るときはいっぱい食べて喜んでもらえるように精一杯努力する。これを足した方がおいしくなるかな?こっちの味付けの方が口にあうかな?とあれこれ考えながら作っていく。没頭する。それは食べてくれる人の明日を祈っているのだと思う。

昨日は使うあてもないのにバーベキューソースを作った。あとはかぼちゃと枝豆のサラダ。結局ソースは肉を焼いてそれにつけて食べることにした。本当は相方のために作ったのだ。だけど風邪をひいたようで急遽来れなくなった。

元気になったらモリモリ食べられるものを作って差し上げようと思う。めちゃんこ元気が出るように気持ちを乗せて。これだから料理はいい。好きだ。

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おいたん
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