シチューのCMが好きすぎる

冬が好きな理由はいくつかある。

誕生日月があるから。鍋料理が好きだから。アウターが着られる。早朝の透明感。石油ストーブの音。蚊がいないこと。とか色々。

これらが好きな理由の8割だとしたら残りの2割は「シチューのCMが流れるから」だ。

小学生低学年の頃にぼけっとTVをみていたらパッとシチューのCMが飛び込んできた。そしてそのまま心を奪われてしまった。どれも「おうちで家族と(仲間と)一緒に食べよう」という文脈で打っていてそれが刺さったようだ。子どもながらに「家族っていいなぁ」と思いまして。

前にも書いたことあったけどその頃家に帰るのが凄く嫌だった。両親の喧嘩が多くて夜中に(ほぼ父が一方的に)怒鳴って喧嘩しているのを何度も聞いては心を痛めた。「喧嘩はやめて」と一言伝えられる勇気があればよかったのだが、ビビりだったから怖くて知らないふりをするのが精一杯だった。

だからいつも平和な家庭環境を求めていた。仲良くしていてほしかった。両親が喧嘩していないだけで凄くご機嫌だった。

そういう心模様だったからシチューのCMにみる「理想の家庭像」に憧れて憧れて憧れて射抜かれたのだと思う。そしてそうできている晩飯の時間は凄く好きだった。

食事は家族が集まる理由になる時間だ。その時間が楽しければきっとその日は幸せな日だ。仕事で嫌なことがあってもテストの成績が悪くても家に帰ってテーブルを囲って食事をする時間があれば少し楽になる。食べ物が作ってくれる身近なパワースポットみたいなもんだ。

ということにシチューのCMは気付かせてくれたからすごい!

そういえばしばらくシチュー食べてないから週末作って相方と食べようかな。

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