俺は脇役がいい
元から脇役がいいと思っていたわけではない。
2〜3年前までずっと主役になりたいと思っていた。目立ちたいと思っていたしチヤホヤされるような人間になりたいと。
脇役ってワードがそもそもイケていない。せっかく生まれたのだから何かしらで主役に、目立つ存在になる。そう思っていたのだ。
だから中学の時にたまたまやった占いで「主役ではなく周囲を支えるのが向いている」と出た時にふざけんな!と思ったことを今でも覚えている。
その一方で「そうかもしれない」と思うこともあった。
高校の時に吹奏楽部の部長になった。
部長!目立つ!!つまり主役!!!
俺は舞い上がった。俺の時代来た!そう思った。でも実際にやってみるとそうじゃなかったし、やりがいを感じるポイントにも違和感を感じた。
確かに目立ちはした。部長だからリーダーシップとらないといけないし。でも、主役ではない。主役は他のみんなだった。
それに部長の仕事って思いの外、裏方作業が多い。先生と生徒間のパイプ役だったりとか、部内の意見を聞いてどう反映させるか考えたり、演奏会の搬出搬入の段取りとか。
ザ裏方作業すぎて主役からかけ離れたこれらだがやってみると裏腹に物凄く楽しかったのだ。
で、一時的に「脇役いいかも」と思いかけたのだが社会人になって忘れた。
目立てそうなありとあらゆるものに手を出した。で、目立てるレベルまでスキルを育てる前に諦めては「自分はダメだ」と自己否定した。
自己肯定感がアホほど下がった時期にこのままじゃいかんと思い立ち、自己分析をした。何をしている時に楽しいと感じていたかを思い出してみたら「周りのフォローをしている時」だった。(フォローだとおこがましいけど語彙力ないから言葉がみつからない。。)
飲み会で周りが楽しめるように皿とかグラスを片付けて快適に飲める環境整えたりとか、「この人凄い」と思う人を誰かに紹介して繋ぐとか、最近だとポルカとかnoteだとサポートとか。
自分がメインで楽しむよりも、自分が起こしたアクションで周りがより幸せに楽しくなる方が満足度高いことに気が付いた。
RPGゲームで言えば補助魔法と回復魔法で仲間の能力を上げて戦いやすくする職業的な。そういう立ち位置がいいなって最近思う。
脇役がいい。悲観しているわけではない。悲観していたら「脇役でいい」とぶっきらぼうになっているもの。望んでそうしている。そうしたい。
人は誰しも見つけてほしいと思っている。少なからずは。そして、誰しもキラリと光るポイントがある。
そういう部分をすくい取って光る手助けができる脇役。それって格好良いと思うのです。
だから、俺は脇役がいい。