煮物は可愛い
「明日モツ煮が食べたい」と金曜の夕方相方からリクエストがあった。
モツ煮か、しばらく食べてないし八丁味噌もまだまだ残ってる。それに「食べたい」と言われると作らずにはいられない。二つ返事でOKした。
作ることが決まるとすぐに取り掛かりたくなる性格の俺氏。夕食とノートの投稿を済ませ車を走らせて買い出しに出かけた。時刻は23時を過ぎていた。
スーパーについて材料をテンポよくカゴに入れていく。夜中で在庫がスカスカだから不安だったけどなんとか作れそう。と安心しかけたのだが1つだけ材料が足りないことに気付く。
「ネギがない。。。」
こんにゃくとかごぼうなら10歩譲っていいとしてねぎがないのはダメだ。ねぎの青い部分がモツの臭みを消す必須アイテムだからだ。
絶望。絶望した。
パズルがあと数ピースで完成する!と気分が高まったタイミングで「あれ?もしかして1ピース足りなくね?」と気付いた時くらいの気分の落ち具合。
ないものはない。仕方がないから朝一で作ることにした。
今日は起きて速攻買い出しに行った。人生を振り返っても朝一でモツ煮の買い出しをしたのは今日が初めてだ。でも夜食べるならなるべく早く作らないと味がしみないからこれは義務。モツ煮クリエイターの義務なのです。
焼く、蒸す、煮る、炒める。いろんな料理法があるけれど俺は煮物を作るのが一番好きだ。
煮物ってゆっくり調理できるし大抵は作った次の日も顔を合わせることになる。そして次の日の煮物は更においしくなっている。
どの料理法よりも一緒にいる時間が長い。一緒にいる時間が長いとどうしても可愛くなる。
ペットもそうだけど来たばかりの若々しい時よりもある程度歳を重ねた姿の方が愛しさがとまらないのではないだろうか?
その理論と同じで煮物も日が経つごとに可愛くなっていく。おいしくなっていく。朝起きて鍋の中を覗くのが。口に運ぶのが楽しみになる。
ということでモツ煮が美味しくできました。結構作ったから月曜までは1つ屋根の下で生活を共にする。
どんな風に成長するのか今から楽しみだ。
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