大分県IT業界で働く| Web&Design KNOTS桑原涼香さん
今回は、大分を拠点にフリーランスとして活躍されている桑原涼香さんをご紹介します。前回のイラストレーター橋本沙和さんの記事はご覧頂けましたでしょうか??まだの方は是非ご覧くださいね(^▽^)/
さて、今回ご紹介する桑原さんはデザイナーです。WEBのデザインだけではなく、前職の経験から印刷物のデザインや制作も得意としています。桑原さんにフリーランスのことやお仕事のことなどたくさん聞いてきたので、最後までお見逃しなく!
※この記事はONSEN-TECHのNOTEより転載しています。
桑原さんのホームページも是非チェックしてみて下さいね👇
桑原さんのInstagramでは、これまで手掛けた作品などを見ることができます。(👇画像より桑原さんのInstagramに飛べます。)
それではさっそく見ていきましょう!
写真:桑原涼香さん(デザイナー Web&Design KNOTS)
デザイナーとしてのはじまり
Q.デザイナーになろうと思ったきっかけはなんですか?
桑原さん
私は学生時代にデザインのことを勉強したことがなくて、大学時代は大分で建築の勉強をしていました。その後東京の建具メーカーで2年間働きましたが、もともとデザインやインテリアが好きだったので、そこからグラフィックデザイナーに憧れを持ち始めました。どうしたらグラフィックデザイナーに転職できるのかなと思い、働きながらAdobeソフトの講座を受けに行きました。そこでillustratorやPhotoshopの使い方などを学び、実務レベルまではいかないものの触れるようにはなりました。当時結婚の話が出ていて、相手は大分だったので転職も兼ねて、建具の会社を辞めて大分に帰ってきました。大分で転職活動をし、印刷会社のWEB部門に2011年の時に入社しました。そこからデザイナーの活動が始まりました。
母親とデザイナーの両立、そして家族を近くで支えたい思いで独立
Q.フリーランスになるきっかけはなんですか?
桑原さん
結婚して印刷会社のWEB部門に入り、7年くらい勤めました。その間、妊娠してこどもが生まれました。産休育休後もそのまま会社に勤めましたが、少人数の会社だったことや、自分自身のスキル不足から、労働量が多く降りかかってしまいました。仕事は山積みにも関わらず、母親としての役目ももちろん必要でした。夕方、子どもを保育園まで迎えに行って、家事育児をします。忙しい時期は、その後で残った仕事を片付けに会社に戻り、夜遅くまで働くこともありました。(当時、自宅のパソコンのスペックが低く、家で仕事ができなかったのです笑)幸い家族は協力的で私が夜中に出ていっても何も言わずにいてくれましたが、この生活を続けていてはダメだなと思っていました。毎晩のように夜中会社に向かっていたあるとき、とても大きな熊本地震が起こりました。その時に私は「なにやってるんだろう、家を空けてなにやってるんだろう」と強く思い、その後会社に在宅勤務の申し出をしました。その後もフルではなく週3、4での契約に変更を希望したりして様々な要望に応えて頂きました。会社員でありながら色々な働き方を経験させて頂いたおかげで、子どもの小学校入学を機に「フリーになって、一人でやってみよう」と思い始めて、個人でやっていくことを決意しました。
デザイナーの仕事内容
写真:桑原さんの制作物(Instagram参照)
Q.現在の仕事内容はなんですか?
桑原さん
制作会社さんなどからいただく案件と、直接クライアントさんからいただく案件の2パターンのお仕事をさせていただいています。
制作会社さんなどからいただく案件では主にAdobeのXDを使ってWEBサイトのデザインをすることが多いです。ディレクターさんやコーダーさんなどと一緒に仕事をできるのは安心感もあり、プロの中に身を置けることも魅力的だなと感じています。
直接クライアントさんからいただく案件は、仕事内容も多岐に渡ります。名刺やチラシなどの印刷物からお仕事が始まることも多く、WEBサイトを制作するだけでなく様々なお悩み・要望をきいて提案をしています。
フリーランスのメリット・デメリットとは
Q.フリーランスのメリットはなんですか?
桑原さん
育児の面でいうとフリーランスの働き方は良いですね。家で働くスタイルがとてもありがたくて、子どもが帰って来たときに必ずいられるのと、通勤時間がないので仕事後すぐに夕ご飯の準備ができたり、朝早い時間から始められたりします。子どもの為に急に休むことに対して、どうしても罪悪感があるので、フリーランスの方がその点は気が楽かなと思いますね。
Q.逆にデメリットはなんですか?
桑原さん
不安定というのももちろんデメリットの一つですが、やはり仕事をしすぎてしまうことがあります。仕事とプライベートのオンオフが切り換えにくく、境目がなくなってくることがデメリットとして挙げられます。スケジュール管理を上手に、できる仕事できない仕事を見極めていかないと苦しくなってきますね。
安心思考の人がフリーランスになる前にやっておくべきこと
写真:桑原さんの制作物(Instagram参照)
Q.フリーランスになる前にしておくべきことはありますか?
桑原さん
自分の性格や置かれている状況によって異なると思いますが、安心思考の人は安心できる環境をつくってからフリーになったら良いと思います。フリーになって、金銭面も不安定になってくるので、3か月くらい生活できる貯金だったり、仕事をもらえそうな取引先だったりを探しておくと良いのではないかと思います。
デザインだけでなくマーケティングの勉強も必要
Q.スキルアップのためにしていることはありますか?
桑原さん
YouTubeとか音声からWEBのことやデザインのこと、マーケティング系の情報は家事をしながら聞くようにしています。
デザインは作って終わりではなく、本当の意味でお客さんのためになるものを作る必要があります。誰に向けてなんのために作り、商品やサービスをどのように売っていくかということを色んな方向から考えていかなければならないので、マーケティング系の情報も勉強しています。
フリーランスのデザイナーとして活躍する桑原さんの今後とは
Q.今後のキャリアについて教えてください。
桑原さん
色んな収入の柱をつくりたいなと密かに思っています。収入の得方は色々あるだろうなと思っていて、自分ひとりが全力で動かなくても収入につなげられるような仕組みをつくれれば、その分一つの大きい仕事に力を投じられることもできると思うので、受けたものに対応していく今のスタイルを続けるのではなく、多角化できたら良いですね。
いかがでしたでしょうか??今回はデザイナーの桑原涼香さんをご紹介させて頂きました。
やはり育児の面でフリーランスはとても働きやすく、仕事と家庭の両立も取りやすいのだなと感じました。将来子育てをする可能性がある人は、性別問わずフリーランスという働き方を一つの選択肢として考えておくのも良いかもしれないですね。
桑原さん、貴重なお話ありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
記事内で使用した注釈のない写真は桑原さんの実際の作業スペースです。