OITA CREATOR’S PROFILE No,4
亀井奈々 | Nana Kamei
仕立て屋・有頂天洋裁店の店主。“日々がちょっぴり楽しくなる服”、“愛着を持って長く着続けられる服”を作ることを目標に、服飾や縫製に関する色々なご相談を承っています。
自己紹介
はじめまして。
大分市を拠点に個人で有頂天洋裁店という仕立て屋を営んでいます、亀井奈々と申します。
私と私の仕事について自己紹介させていただきます。
名前(屋号)について
まず初めてお会いする人に“有頂天洋裁店”と名乗ると、よく「面白い名前ですね」と言ってもらえます。
が、私個人は大して面白い人間でもありません。
なので、自意識過剰にならず自己紹介出来るようになるまで少し時間が掛かりました。
だったら、どうしてこんな大袈裟な名前を付けたのかというと、名前を覚えてほしいという少しの下心と、服には着る人を楽しい気分にさせることができる、という想いからです。
ファッションというと自分の内面を外界に向けて表現するもののように感じます。
でも、例えば、真っ赤なドレスを着るとメイクも華やかにしたくなったり、白衣を着ると認知テストの正解率が上がる実験データがったり。
外から着る人の内側に働きかけるのも服の力の一つだと思っています。
そんな風に着ることで誰かの気持ちを暖かくする服が作れたら、いう想いから有頂天洋裁店と名付けました。
https://www.ucho-ten.jp/
仕立て屋の仕事について
デザインだけではなく、製図だけでもなく、縫製も含めて全部やるので仕立て屋を名乗っています。
とはいえ、仕事はオーダーメイド服に限りません。
服飾や縫製に関わる色々な案件のご相談を承っています。
1. 個人顧客向けオーダーメイド服・小物製作
2. 企業・団体向け向け制服や衣装製作
3. アパレルブランド立ち上げ支援、新規プロダクト製作支援(パターン作成、縫製指導、サンプル製作 等)
4. オリジナル商品製作販売、デパートなどでの販売
[個人顧客向けオーダーメイド服・小物製作]
[企業・団体向け制服製作]
[アパレルブランド立ち上げ支援や新規プロダクト製作支援]
[自社オリジナル商品製作販売、デパートなどでの販売]
その他の作品についてはこちらもご覧下さい
●Facebook https://www.facebook.com/uchoten.yosaiten/
来し方について
私が仕立て屋を始めたのは2016年でした。
服作りそのものを始めたのはそれより更に10年ほど前でしょうか。
高校は普通科、大学は文学部で、服飾の学校に通ったことはありません。
前職では半導体の部品メーカーで海外営業として働いていて、つまりアパレルとはまったく無縁の経歴です。
ただ、昔から手を使って何かを作る工作と洋服が好きで、会社勤めをしながら独学で服作りを始めました。
本に載っている服のほとんどが作れるようになるにつれ、そこにはない服が作れるようになりたいという思いが強くなり、会社を辞職。
オーダーメイドのアトリエに弟子入りし、仕立ての手法や製図を学び、独立しました。
それから今に至るまで、人や機会に恵まれ、個人顧客向けのお仕立てから福岡や東京のデパートでの出展、他社の新規プロダクト開発支援など仕事の範囲も広げてきました。
アパレル業界の知識は無いことに不安を感じることもありましたが、ありがたいことに様々な依頼を頂き、失敗をしつつもその都度仕事を通じて知識や技術を深めてきました。
そうして改めて思うのは、服は着る人があってこそ。
知識の有無より、どれだけ相手が求めているものを意識・無意識を含めて汲み取り、形にしてお渡しできるかが結局相手にとっても大事なのだと思います。
そのために、依頼を受ける際には着用する目的、状況、頻度、人柄などをできるだけ詳しく聞き出し、相談をしながら一緒に服作りをするようにしています。
目指している服作り
私の祖母も洋裁師でした。
物心ついた頃にはもうほとんど仕事はしていなかったので、仕事ぶりについては知らないのですが、祖母が遺した服を見る度、丁寧さにため息が出ます。
中でも数十年前に母のために仕立てたコートは今も洗練さを失いません。
糸がほつれたり裏地が傷んだりしていますが、直しながら今でも私が着ています。
最近はアパレル産業が及ぼす環境負荷についてもよく見聞きするようになりました。
でも、サスティナブルという言葉を流行ですり減らすように使うよりも、祖母のコートのように、ただ好きな服だから長く着続けた結果が持続に繋がる。
そんな風に服作りを続けていけたらと思っています。
お問い合わせはHPよりどうぞ。
https://www.ucho-ten.jp/
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